08

Twitter(ツイッター) : 電通とTwitter Japan、Twitter上の話題の拡散度合いを測る指標を開発 | RBB TODAY (ブロードバンド、ウェブのニュース)

『電通は10日、Twitter Japanの協力を得て、Twitter上での話題の拡散力を測る指標を開発したことを発表した。』

先日メルマガにもちらっと書いたが、ここに来て、電通がテレビや新聞などのマスメディアへの広告ではなく、ツイッターなどのソーシャルネットワークを利用したマーケティングに力を入れ出したことが明白になっている。

これは明らかに企業の要請に従ったものだろう。すでにいくつもマスメディアの広告をせずに、ソーシャルネットワークを利用した口コミによる商品の販売に成功している例が出ているわけで。

電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ

それを知った企業側が、TV等の高額の広告を行わずに、広告を打とうと考えるのが当たり前だからだ。

『この指標では、特定のキーワードを含むツイートを対象として、そのツイート総数、到達した可能性があるユーザー数(リーチ)、一人当たり平均で何回到達したか(平均フリークエンシー)を把握できる。』

なんという事はない、ツイッターの影響を、数値化したということだ。

ツイッターが電通に協力していて、数値化したということは、今後より、ツイッターと電通が、ツイッターにおける協力を行うということではないか、と思う。

広告と明らかにせずに、商品を宣伝するステルスマーケティングは、アメリカでは違法だが、日本ではまだ違法ではない、というところを危惧する人達もいる。

これでしばらくは儲けられる、と僕の知人の代理店経営者は言っている。

『特定のキーワードについてつぶやいたユーザーを対象に、そのユーザーのフォロワーを集計し、重複しているフォロワーを除くことによって、ツイートが最大でどれだけリーチしていた可能性があるかを把握。また、各ユーザーのツイート数を測定することで、フォロワーに平均で何回ツイートが到達して いるか、その頻度(フリークエンシー)も把握することができるとのこと。』

こういった数値化は、代理店が、企業側に提示するための資料作りに使われるのであって。テレビ広告とは違い明確に数値化できるのがソーシャルネットワークによる広告の強みといえる。

『また、この指標をもとに、ソーシャルグラフ(Twitter上のユーザ間のフォロー・フォロワー関係)を可視化することで、どこからどのような形で話題が拡散したか、さらに、一般的なソーシャルリスニング・レポートとして作成されてきた時系列ごとのツイート推移や内容のセンチメント分析などに加え、話題拡散のポテンシャルやその拡散構造も把握できるようになるとのこと。』

さすが電通は横文字の専門用語を創り出す熱意は素晴らしいですね。

ツイッターのユーザー1人ひとりが、口コミを行う広告塔とみなされているということです。

これはなにも企業が販売したい商品のマーケティングのみならず、先日から行われている意見聴取会のような国の事業においても活かされることは明白なわけで。

世論を分析して、そこにどういうイベントを作り世論を形成するのか、という発想になるのが自然でしょう。

新聞紙上で、官庁のリーク記事によって観測気球をあげることが、どれだけの影響を及ぼすか、という視点でも生かされるでしょう。新聞メディアもこれを活かすということになる、と言うよりも活かさなければ生き残ることは難しいわけで。

08

『たとえば、ある企業がTwitterを使ったキャンペーン中に行った施策において、Twitter上でどれだけの情報がリーチしたか、時系列ごとのツイート数とその話題拡散(リーチ)をグラフ化。施策(記者発表会やイベントなど)を行ったタイミングで、ツイート数が伸びているのみならず、どれだけの情報が伝わったかも把握できるという。』

「どれだけの情報が伝わったかも把握できる」って……本当かよと言いたくなりますね。さすがにちょっと言い過ぎだなあと。報道の言葉が不十分であることも考えられますが、これはあくまでも企業を納得させ広告費を出させるための指標づくりでしょう。そういう意味ではメディアも企業への指標づくりに一役買っていると見ることができます。

『Twitterは「この新しい指標により、Twitter上での各企業に関する話題のひろがりを把握することができるようになる」としている。』

すげーアタリマエのことを言ってますね。

メディア・コントロールという言葉はひょっとするとなくなるのかもしれません。その時生まれるのは「ネットワーク・コントロール」でしょう

大手広告代理店のすごい舞台裏 電通と博報堂が圧倒的に強い理由

このエントリーをはてなブックマークに追加