電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

リンジー・ローハンのおっぱい

iTunesロバート・ロドリゲスの「マチェーテ」を観た。この映画「グラインドハウス」(というか「プラネット・テラー」なのかな?)で、フェイクの予告編として作ったのが出来がよくて、実際に中身を作ってしまったらしい。端的にいえば、エログロアクション。マチェーテとはスペイン語でナタの事。人の首がナタでぽんぽん飛んで、勢いでおっぱいがぶるんぶるん見えちゃう映画。これが素晴らしく面白かったので、本格的な批評に挑戦してみる。

実は、ロバート・ロドリゲスはあまり観てないんである。何故かと言うと恐い映画は観られないんである。だって、夢に出てきちゃうだろ。ガキの頃「時計仕掛けのオレンジ」と二本立てで「シャイニング」をやっていて、「時計仕掛けのオレンジ」を観たら、映画館を出るつもりだったのに、もったいないお化けに襲われて、間違って「シャイニング」も観てしまい、もったいないお化けの1億倍くらい恐い子供のお化けとジャック・ニコルソンが夢に出てきて、心底後悔してしまって以来、恐い映画はきっぱり観ない主義なんである。

グロというかスプラッターは比較的大丈夫なんだが、それがオカルトと絡むとダメなんである。つまり、猟奇殺人を扱ったサスペンスとかはかろうじて大丈夫なんである。「羊たちの沈黙」とか「セブン」とかだとギリギリOKでも、ゾンビ系とかは絶対NG。だから、ロバート・ロドリゲスは観る前に判断に困るんである。「プラネット・テラー」は併映のタランティーノデス・プルーフ」よりいい評判があった位だから、迷ったんだが、やはりゾンビ登場という事で観てないのだ。恐い映画はきっぱり観ない主義なんである。

自分はこの映画を観ようと決めたら、ストーリーを始め可能な限り情報を入れないようにする。ところが、ロドリゲスの場合、油断するとゾンビとか出て来てしまうから、観ようと判断する為には、たっぷり情報を仕入れないといけない。入れ過ぎてすっかり観た気になったりして、過剰反応ですっかり恐くなってしまい、夢に出てきそうになるので、結局観なかったりする。恐い映画はきっぱり観ない主義なんである。

例えば、ナタリー・ポートマンは昔から好きなんだが、評判のいい「ブラック・スワン」なんて、勿論恐いから観ないんである。ナタリー・ポートマンになら夢で襲われてもいいかなと思うんだが、恐い映画はきっぱり観ない主義だから観ないんである。

さて、この「マチェーテ」、ミシェル・ロドリゲスという女優が素晴らしくカッコよくて、カッコよさだけで泣けてしまうようなシーンがあるんだが、この女優どっかで観たことあるなと思ったら、「LOST」に出ていた。実は「LOST」はシーズン2まで(3までだったかな?)観て、恐くなって止めたのである。恐いのは観ない主義なんである。だって、夢に出てきちゃうだろ。

そもそも、何で映画を観てまで、恐い思いをしなくちゃいけないのか、さっぱり分からないのである。だから、ロバート・ロドリゲスはあまり観られないんである。ところが、この映画は、ナタで首がぽんぽん飛んだり手首がぼとっと落ちたり腸がびろろーんと引き出されたりするものの、あまり恐くはないんである。恐くないのに加えて、ロバート・デニーロが出てきたりするんである。スティーヴン・セガールが日本刀を振り回したりするんである。2人とも脇役で悪役である。大物が余裕たっぷりに演じてるから色気もたっぷりで、当然お得感もたっぷりである。さらに素晴らしい事には、リンジー・ローハンがおっぱい出しまくりなんである。リンジー・ローハンと言えばアイドルである。アイドルがビッチな役をやって、ぶるんぶるんさせまくって、そのご褒美みたいな感じで、カッコいい見せ場まであるんである。ミシェル・ロドリゲスの次にカッコいいんである。ジェシカ・アルバも脱いでいるという説もあったが、全裸シーンはあるものの、ほんの数秒で、しかも乳首は見えないんである。納得いかねえ。カッコよさもお得感も5割減である。おっぱいが見える映画をきっぱり観る主義なんである。


【後記】ブックマークコメントでリンジーおっぱい、ボディダブルなんではないかという指摘を受けました。……ええーっ。おれの2時間とこの文章に賭けた情熱を返せ! おっぱいの神様、否、映画の神様に謝れ!