韓国の中高生、34%が「主な敵は日本」 北朝鮮の2倍
【ソウル=山口真典】韓国の中高校生の3分の1が「主な敵は日本」と考えている――。中高校生らが所属する「韓国青少年未来リーダー連合」などが2500人を対象に実施したアンケートによると、「主敵」を日本(34%)とした回答が最も多く、2位の北朝鮮(17%)の約2倍だった。米国が15%、中国が10%で続いた。
アンケートは5月中旬~6月中旬に行い、2012人が回答。北朝鮮が再び武力挑発をしたら「強力に対応すべきだ」が57%を占め「融和な対応を」(27%)より多かった。ただ、いざ戦争となる場合は「海外に逃避する」が44%に達し、「参戦するか手伝う」は15%にとどまった。
韓国ではアニメやドラマなど日本文化に親しむ若者が多いものの、竹島(韓国名・独島)や歴史教科書問題を巡る反感も強いようだ。一方、哨戒艦沈没事件や延坪島(ヨンピョンド)砲撃で北朝鮮への反発は強まったが、同連合は中高校生には「北朝鮮への同胞意識が根強い」と分析した。