ホリエモンを田原総一朗が直撃!「死ね!この野郎!」の衝撃発言も!
『ホリエモンの(とりあえず)最後の言葉』の対談風景より
彼が潰されて、日本のベンチャー企業は勢いを完全に失ってしまった。堀江さんがヒーローだった頃、東京大学、一橋大学、京都大学、慶応大学、早稲田大学をはじめさまざまな日本の大学の多くの学生たちが、第二、第三の堀江貴文になることを目指していた。ある意味で〝失われた20年〟を招いたのは、爺世代たちが堀江潰しに狂奔していたからだとすら言えるだろう。
繰り返し言う。堀江貴文が収監されたことは、日本にとって大きな損失なのだ。
その堀江さんが収監直前、つまり娑婆にいるときの最後の対談に応じてくれた。読者の皆さんには、彼の最後の言い分を正面から受け止め、日本社会のあり方についてよく考えてほしいと願っている。
彼は刑務所内で、さらには社会に復帰してからやりたいことを熱く語り、「行ってきます」と、私の前から姿を消した。この男を刑務所に送り込んで安堵している爺たちとは違い、堀江貴文さんを今後も応援していきたい、と私は思っている。
著書:ホリエモンの(とりあえず)最後の言葉 抜粋 田原総一朗
負け犬の遠吠えをするつもりはない
田原 最高裁判所は2011年4月26日、ライブドア事件の裁判で堀江さんが求めていた上告を棄却しました。これで、堀江さんを懲役2年6カ月の実刑とした第一審・第二審の判決が確定し、堀江さんは収監されることになった。平たく言えば、2年半近く刑務所に入らなければならないと、最終的に決まったわけです。まず、上告棄却という決定を聞いたときの実感を聞かせてください。
堀江 聞いたのは起き抜けだったので全然、実感がわかなかった。「ああ、棄却されたんだ。とりあえずツイッター書かなきゃ」と思って、書いたくらいですね。何て書こうかなと思ったんですけど、ごくシンプルに、「今日の予定、何だっけ」みたいな感じで書いた。その日、麻布十番のカフェでモデルについてしゃべるテレビみたいな仕事が入っていたので「これ、できねえだろうな」とか、「ああ、今日は取材たくさん来るんだろうな」とか思いながら、「どうしようかなあ」という感じでしたね。