元日本代表DFで、J2東京Vコーチの秋田豊氏(42)が、来季の日本フットボールリーグ(JFL)降格が決まったJ2町田の監督に就任することが17日、決定的となった。町田はこの日、来季に向けて意欲をみせていたオズワルド・アルディレス監督(60)の退任を発表。秋田氏とは水面下で交渉しているとみられ、来月15日に行われる天皇杯4回戦のG大阪戦は、楠瀬直木アカデミーダイレクター(48)が暫定的に指揮を執る。

 選手として鹿島の黄金期を支えた秋田氏は、08年から京都でコーチ業をスタートした。10年7月には成績不振で解任された加藤久氏の後任として監督に昇格。しかし2勝3分け14敗と成績を残せず、半年でチャンスを逃し「また修業して監督に戻りたい」と現場から離れた。さらに今季から「川勝さんのサッカーを間近で勉強したい」と、J2東京Vのコーチに就任し、経験を積んだ。勉強熱心で、海外サッカーにも精通。グラウンドを広く使った破壊力ある攻撃と、堅実な守備をモットーとしている。

 まだ正式契約には達していないが、町田が若き指導者のもと、1年でJ復帰を目指すことになりそうだ。