『導火線 FLASH POINT』を映画館で観たよ

ドニー・イェン主演の『導火線』が一週間限定で大阪でも劇場にかかるというので、この機会を逃しては…と初日に出かけました。先着50名にミニポスタープレゼント!とあったのですが35番にすべりこみ、無事ゲットです。ウチの部屋の壁の余白:『空気人形』のペ・ドゥナの切り抜きの下に無事おさまりました。メイド姿のペ・ドゥナとの食い合わせは…まぁいいじゃない、ということにしておいて。
映画の内容は、正義感のあまりやりすぎてしまう暴力過多刑事のドニーさんと潜入捜査官のルイス・クーのコンビの話で、ルイス・クーはファン・ビンビンと恋人同士で、潜入捜査が相手にバレて、恋人(ファン・ビンビン)も危うくなっちゃうしルイス・クーも危うくなっちゃうし、ドニーさんは怒ってどりゃぁぁ、と敵方に乗り込むし、という感じです。ストーリー的には、香港の警察は韓国の警察*1に負けず劣らずうかつすぎる(もちろん映画上の話です)、とか、殉職した刑事の扱い軽すぎ、などつっこみどころはありますが、自分としてはすごく満足しました。家で観てるんかい、と思うほど「おぉっ」と言いまくって、かなり楽しんでた。というのも、ドニーさんのアクションがよかったのはもちろんなのですが、結構たくさん入ってたお客さん効果もあったような気がする。
1週間限定、一日一回上映の初日ですから、間違いなくこの上映を待ちわびたファンが客席たくさんいたはず。その熱さが映画に対するレスポンスの良さとかに響いてたと思うな。音楽隊に異動させられたドニーさん*2などのちょっとしたギャグとか、やりすぎで思わず笑えてくる箇所とか、一部の客席から、映画に反応して思わず発せられる声が聞こえてきていい感じでしたね。アクションシーンでは、中盤のおっかけっこのところ、壁をスタスタ走ったり(『SP』の予告でちょっと岡田さんがやってたけど、あれほど“パルクールやったった感”みたいのはない自然さです、かっこよい)、少女をぽいっと投げた悪党に怒り心頭、線がぷっつり切れてからのやりすぎドニーさん*3。はい、安定のクオリティ。動きもいいし迫力もあったなぁ。まぁ、ラストバトルには敵わないけど!
最後のバトル。草っぱらでの銃撃戦は、狙撃用ライフルを至近距離で適当にぶっぱなすドニーさんに、大ざっぱすぎるがな、と思ったりしたけれど、接近戦から銃を放り出してのタイマンになると断然よかった。投げたり、総合格闘技ばりに組んだり、蹴ったり、落っこちたり、殴ったり…存分に闘って、闘ってもう、ズタボロじゃない?と思っても、不死鳥のごとく立ち上がる2人、タフすぎる!もうどっちか死んでてもおかしくないと思うほどにすごいです。観てる自分が、映画の中のドニーさんの敵役(コリン・チョウ)の気持ちになって、体力消耗のすえフラフラになってきた(気分の問題です)。やっぱり相手がよくないとバトルも輝かないからね。これは二人とも動きが素晴らしくてほんとに気分高揚しましたよ。短い尺もよかった。
本編上映前に予告が流れた『レジェンド・オブ・フィスト』も楽しみです。前売り買ってポストカードもゲットしましたよ。迷ったあげく仮面なしverの白のドニーさんにしました。次は9月、これもできれば初日とかに行きたいな、待ちわびた人たちと一緒に観たい気分です。

『導火線 FLASH POINT』 (2007/香港)監督:ウィルソン・イップ 出演:ドニー・イェン、ルイス・クー、コリン・チョウ、レイ・ロイ、ファン・ビンビンほか
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD18953/

導火線 FLASH POINT [DVD]

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※思わずDVD注文してしまいました。

*1:例:『悪魔を見た』

*2:なぜか音楽に専門知識がある設定

*3:下が地面でのバックドロップはあかん