「世界で最も安全な殺人薬」をインターネット上で発売しようとしたとして、山東省に住む男が現地の警察に逮捕された。騰訊網が伝えた。

 この男は10月頃、インターネットに「世界で最も安全な殺人薬を差し上げます」という書き込みを行った。「無色透明で服用から7日後に自然死します」と宣伝文句が書かれたこの書き込み、当初は特定のサイトのみに掲載されていたため単なるイタズラと見られていたようだが、後に複数のサイトに書き込まれていることが発覚し、警察が捜査に乗り出した。そして12月24日、インターネットカフェで同様の書き込みを行おうとしていた男を発見し、その場で逮捕したという。

 逮捕された37歳の男は、ネットに書かれていた「殺人薬」の書き込みを見て金もうけのチャンスだと思い、書き込みを始めるようになったという。また、逮捕されるまでの間に数名から価格の問い合わせ電話がかかってきたが、交渉は成立しなかったという。その後の家宅捜索では、大量にニセ証書や「殺人薬」の宣伝ビラが発見されたとのことで、この本気ぶりが伺える。(編集担当:柳川俊之)



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