エベレスト山頂で発見した友人は、氷漬けの帰らぬ人となっていた

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エベレスト山頂で発見した友人は、氷漬けの帰らぬ人となっていた

世界最高峰のエベレスト。標高8800メートル、山頂に差しかかろうとした時、登山家のRodney Hoggはかつての友人で、28歳でスコットランド出身のPeter Kinlochを発見しました。

彼は凍傷と極度の疲労で息が途絶えたまま凍っていました。

友人を発見したRodney Hoggはミラー紙にこう語りました。

彼は凍りつき、全く綺麗なまま、ただそこに横たわっていた。

彼を見つけた瞬間、すぐにPeterだと分かった。仰向けになって休憩しているようだったから顔がよく見えた。

Peter Kinlochは、「七大陸最高峰に挑戦」するITスペシャリスト

2011年6月、エベレスト山の頂上まで登り詰めることに成功しましたが、いざ下山する時に悪天候に見舞われ、シェルパ(ヒマラヤの少数民族でヒマラヤ登山のガイドとして雇われる)の助けも虚しく、彼は命を落としました。

Rodney Hoggがエベレスト登山に行く前、 Kinlochの両親はもし息子を発見したらカメラを持って帰ってきて欲しいと頼みましたが、残念なことにKinlochの遺体は近づけない場所にあったそうです。

シェルパは出来る限りを尽くした。

彼が亡くなる前、シェルパはPeterの体を山頂の固定ロープにひっかけておいた。彼の体は誰かが切り離さない限り、永遠にそこにある。

エベレストの山頂にはおおよそ200の遺体が、その中には50年も放置されたままのものもあります。

「グリーンブーツケーブ」と呼ばれる山頂ルートは、そこに放置されたグリーンの登山ブーツを履いた遺体が放置されていることから名付けられました。

ヘリコプターも近づくことの出来ない標高は、世界中の登山家の憧れであると同時に、多くの命を奪ってきた「死の山」でもあるのです。

[The Mirror, photo via Shutterstock ,Mt. Everest has around 200 dead bodies (pics) - Bodybuilding.com Forums]

Seth Abramovitch(原文/mayumine)