rsync の導入と設定


rsync を用いるとローカル及びネットワーク越しにデータをバックアップすることができます.fmirror と比べ,動作は軽快で設定も簡単です. 差分ミラーリングも容易でネットワークへの負荷が小さいので,rsync サーバが用意されている場合には,出来る限り rsync を用いたミラーリングを行います.

現在, rsync でミラーリングしているのは, cygwin, kernel_v26 です.


rsync のインストール

rsync のインストールは

# apt-get install rsync

とすればよい.

ミラーリング設定が書かれたシェルスクリプトの作成

下は, rsync://mirror.hogehogehoge.net (←架空のサーバです)から cygwin ディレクトリ を /home/ftp/.hd05/cygwin ディレクトリにミラーリングするためのシェルスクリプトです.

#!/bin/sh
#mirror target: cygwin
# 2005/05/02 takatama

rsync -avz rsync://mirror.hogehogehoge.net/cygwin /home/ftp/.hd05/cygwin/

2行目,3行目は単なるコメントです.何をするためのスクリプトなのか,すぐに分かるようにしておきます.

基本的な構文は

rsync [オプション] [ミラーリング対象] [ミラーリング先]

です.

オプションについての詳細はMediaweb-rsyncコマンドの使い方が参考になります.

上記の内容が書かれたシェルスクリプトを適当な名前で保存(今回は cygwin.rsm として,/etc/rsync_mirroring に保存.サフィックスの rsm は RSync Mirroring から.)し,実行ファイルとして扱えるようにパーミッションを切ります.

# chmod 755 /etc/rsync_mirroring/cygwin.rsm

cron へのシェルスクリプトの登録

前節で作成したシェルスクリプトを cron に登録し,定期的にミラーリングを行うようにします.

# crontab -e

によって cron の編集エディタを立ち上げ,

12 2 * * 3 /etc/rsync_mirroring/cygwin.rsm

という行を追加すればOKです.

crontab の書式は,左から順に

分 時 日 月 曜日 [実行コマンド]

となっています.上の例では,毎週水曜日の午前2時12分にシェルスクリプトが実行されます.

現在の crontab は

12 2 * * 3 /etc/rsync_mirroring/cygwin.rsm
12 2 * * 2 /etc/rsync_mirroring/kernel_v26.rsm

となっています.


これでミラーリングの設定は終わりです.

次は gate のインストールです.


最終更新日: 2006/09/29 (兼成 智久)
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