2011年03月08日
Keywords: 3R・廃棄物 再生可能エネルギー 大学・研究機関 政府
社団法人日本海難防止協会は、海岸漂着ごみ問題への対策として、一般市民主導による漂着ごみをエネルギーに変換する取り組み「宝の島プロジェクト」を沖縄県竹富町の鳩間島をモデル地区に2009年から行っている。
日本の海岸に漂着するごみの量は年間約100万立方メートルともいわれ、景観を損ねるばかりか、生態系をも破壊してしまう。特に季節風や海流の関係で漂流ごみの通り道となっている離島では、漂着ごみの問題が深刻となっている。
「宝の島プロジェクト」では、海岸漂着ごみのうち約40パーセントを占めるといわれる発泡スチロール類を既存の油化プラントによってスチレンを主成分とした液体に変換し、島内のエネルギーとして活用する。2010年11月3日には、島民も参加して世界初の車両移動式油化装置の公開実験が行われた。
このプロジェクトでは海岸漂着ごみから抽出したエネルギーを活用し、島内に新しい産業を興すなど、離島の過疎化や高齢化などの問題にも取り組んでおり、海岸漂着ごみを利用しての離島復興にもつながっている。
拾ったゴミを分析して、クリーンアップ JEANクリーンアップ全国事務局(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023484.html
登録日時:2011/03/08 06:00:15 AM