福島沖530キロ以東、カツオ漁認める 水産庁
水産庁は21日、福島県沖約530キロの東経147度以東でのカツオ漁を認めると発表した。東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響で、福島沖での漁業は影響が懸念されていた。同県沖東経150度付近で取れたカツオから検出された放射性物質が暫定規制値を大幅に下回ったため、漁を認める通知を漁協など関係する団体に通知した。これより沿岸に近い海域でも検査しており、結果が規制値を下回り次第、漁を認める方針だ。
この水産庁の発表に先立ち、福島県いわき市の「県旋網漁業協同組合」は同日、同市の小名浜港で予定していた今シーズン初のカツオの水揚げを断念した。仲買人らの間で原発事故の影響による風評を懸念する声があったのが理由で、野崎哲組合長は「安全が確認されれば、状況は変わるはず」と話した。
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