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ショッピング施設とは

「ショッピング施設とは」についてご紹介します。ショッピング施設とは、複数の小売店舗をはじめ、カフェ、レストランなどの飲食店、美容院、旅行代理店など複数の店舗が1ヵ所に集まった複合型商業施設のこと。また「ショッピングセンター」「ショッピングモール」とも呼ばれ、「百貨店」「スーパーマーケット」といった商業施設の総称として扱われる場合があります。
本記事では、ショッピング施設の歴史と種類、現代のショッピング施設の特徴について詳しくまとめました。

ショッピング施設の歴史

ショッピングモールの様子

日本におけるショッピング施設は、1954年(昭和29年)に沖縄で開業した「プラザハウスショッピングセンター」(沖縄県沖縄市)が国内初のショッピング施設。ただし、当時の沖縄はアメリカの統治下にあり、当初はアメリカ人専用店だったことから、実質的な日本初のショッピング施設は1964年(昭和39年)に開業した「ダイエー庄内店(現在のグルメシティ庄内店)」(大阪府豊中市)と言われることもあります。

ダイエー庄内店は大型商業施設の先駆けとされ、当時アメリカで流行していたショッピングセンターを日本に取り入れるために実験的に開業。その後もダイエーは各地に店舗を増やし、それに続いて他の企業も次々とショッピング施設業界に参入していきました。

ショッピング施設とは

ショッピング施設とは「様々な買い物を楽しむことができる施設」のこと。ショッピングセンターやショッピングモールと呼ばれることもあります。この2つには、明確な定義の違いはありませんが、ショッピングモールの「mall」には遊歩道という意味があることから、ショッピングモールは通路を挟んで両側に店舗が立ち並ぶ横長のショッピング施設が一般的です。

一方、ショッピングセンターは、大型の建物内に多数の店舗が入っている施設のこと。ショッピングモールに比べて、長い通路を持たず、建物自体コンパクトである場合がほとんどです。

またショッピング施設には、百貨店(デパートメントストア)やスーパーマーケットが含まれる場合があります。百貨店はひとつの企業が運営する大型店舗内に分野ごとの売り場を設けて、各商品を陳列・販売する総合的な小売業態のことです。ショッピングモールやスーパーと異なり、各階でテーマを決めて専門店を配置。また百貨店で取り扱う商品は高級な品が多く、専門の販売員が接客します。

これに対し、スーパーマーケットは食料品を中心に、日用雑貨や衣料品といった家庭用品を安く販売することを目的とした大規模小売店のこと。客自身が好きな商品を選び、代金をレジでまとめて支払います。低価格・短時間で買い物ができることから、スーパーマーケットはセルフサービス方式の小売店としての位置付けです。

このように商業施設には様々な特徴や違いはありますが、それらを総称して「ショッピング施設」と呼びます。

ショッピング施設でできること

買い物の様子

ショッピング施設には「時間消費型」(様々な体験を通じて有意義な時間を過ごすことに価値を置く考え方)の施設が多く、施設の中で丸1日過ごすことができるほど多様なサービスが揃っているのが特徴。小売店はもちろん、飲食店映画館、ゲームセンターなど多くの娯楽施設があり、なかには温泉が併設されている施設もあります。ショッピング施設は店舗面積と規模によって3つに分類。順番に見ていきましょう。

リージョナル型ショッピングセンター

リージョナル型ショッピングセンター(RSC)は、店舗面積4万㎡以上で、半径8~25㎞の広範囲を商圏とする大型のショッピング施設のこと。リージョナルとは「地域の」「地方の」という意味で、その地域を代表するショッピング施設という意味合いがあります。

コミュニティ型ショッピングセンター

コミュニティ型ショッピングセンター(CSC)は、店舗面積1~3万5,000㎡ほどの広さがあるショッピング施設です。商圏はリージョナル型ショッピングセンターよりも小規模で5~10㎞の範囲。近年はリージョナル型ショッピングセンターが飽和状態にあるため、中規模のコミュニティ型ショッピングセンターを人口密度の高い場所に立てるケースも増えています。

ネイバーフッド型ショッピングセンター

ネイバーフッド型ショッピングセンター(NSC)は、店舗面積3,000~1万5,000㎡ほどの広さで、半径5㎞以下の地域住民を対象とした小規模なショッピング施設のことです。

たくさんの店舗と娯楽施設が集まってできた大型のショッピング施設とは異なり、生活必需品を中心とした店舗がほとんど。そのため、各地域から多くの人が集まることは少なく、地域の住民が頻繁に訪れる地元の小さなスーパー・ホームセンターなどの位置付けとなっています。

現代のショッピング施設

ショッピング施設の駐車場

現代のショッピング施設を語る上で、もっとも外せないのが「巨大化」と「郊外化」です。かつてショッピング施設は、都市部から少し離れた場所にオープンしましたが、時代とともにショッピング施設は巨大化。そのため、施設を建設するためには、敷地の広さはもちろん、駐車場スペースを確保する必要がありました。そこで広い土地があり、地価も安い郊外がショッピング施設の場所として選ばれるようになったのです。

なお、現代のショッピング施設の外観や内装は、有名建築家が手掛けたお洒落なデザインである場合がほとんど。洗練されたデザインは目を引きやすく、集客率を高めます。

また多くのショッピング施設では、系列店で使える独自のポイント制度を作り、クレジットカードやプリペイドカードと紐づけることで買い物がお得にできるよう工夫。電子マネーなどのキャッシュレス決済を充実させ、自社オリジナルのポイントを付与することで、顧客の囲い込みを図っているのです。

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