Kyoko Shimbun 2011.06.02 News

熱源使用「ゼロ」の発電機 大津の男性が発明 これは嘘ニュースです

感情をエネルギー源にした発電機
 滋賀県大津市の元スカウトマンの男性が、化石燃料など発電に必要な熱源となる物質を全く使わない新しい発電方法を発案し、解析した京都大教授がこのたび学会で発表した。感情をエネルギー源にした簡易な構造だが、誰も試みなかった「魔女の卵」的発想で、今後次世代発電機への応用に期待も高まっている。

 この発電機を開発したのは、大津市膳所(ぜぜ)2丁目11-1、隠(なばり)九兵衛さん。化石燃料を用いた発電機は、石炭や石油を燃焼させて生まれた蒸気でタービンを回して電気を発生させるが、燃料として膨大な石炭・石油が必要になるほか、発生する二酸化炭素の処理など問題点も多かった。また二酸化炭素を出さない原子力発電も、先の大震災でその危険性が明白になったのは言うまでもない。

 そこで九兵衛さんは、第二次性徴期の少女が抱く希望と絶望の相転移に着目。極限まで高められた希望が、這い上がることさえできない絶望に変わる瞬間、熱力学第2法則が規定するエントロピーを覆すほどの膨大なエネルギーが発生することを確認した。一見きれいな宝石にも見えるこの発電機は、現在国際特許を出願、審査中だという。

 九兵衛さんは民間の試験機関に依頼して解析したデータを、京都大の坂本義太夫教授(英文学)に提出。坂本教授がコンピューターで解析したところ、少女の素質によっては一つの宇宙を作り出すほどのエネルギーが得られることが分かり、このほど滋賀県朽木村で開かれた全国エネルギー学会で自身の発見として発表した。

 学会では他の研究者から「仮に少女が絶望に打ちひしがれた場合、発電機に影響は出ないのか」などの質問が出たが、教授と共に出席していた九兵衛さんは「訳が分からないよ」と繰り返し、終始答えを濁すばかりだった。

 坂本教授は「感情をエネルギー化する、まさに『魔女の卵』的発想。どうして今まで誰も気づかなかったのか」と驚くが、九兵衛さんは「聞かれなかったからさ」と謙遜するばかりだった。

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