JR東海は10月26日、2013年度以降に試運転を開始する営業線仕様の新型リニア車両「L0(エル・ゼロ)系」の概要を発表した。同年度末に完成する新実験線で、営業運転に向けた最終的な走行を行う。
1996年から段階的に導入された試験車両「MLX01」に続く、営業線での運転を想定した超電導リニアの新型車両。27年開業予定の中央新幹線で営業運転する車両のベースとして、営業運転を想定した試験を進めていく。
「L0」は、リニア(Linear)の営業線仕様の第1世代車両(0系)を表す。先頭は現在の先頭車をベースにより滑らかな形状とし、先頭長はこれまでの試験結果を踏まえて15メートルに縮めた。車体は角形の断面を採用して居住性を高め、新幹線N700系と同様、乗客の頭上の空間と荷棚収納スペースを拡大する。
先頭車4両と中間車10両の合計14両を製作。先頭車2両、中間車3両は今年度に製作を始め、13年度に完成させる。
走行は同年度末までに完成する新実験線(42.8キロ)で行う。最長12両編成で走行するなど、全14両をさまざなに組み合わせて営業線に向けた最終的な走行試験を進める。
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