病院で初めて採血されたとき、母親に「大丈夫よ」となだめられたこと、大好きな人の励ましで「自分は一人じゃない」と思えたこと。そのようなことを思い出してみてください。誰かの励ましの力がすごいのは自明のことですが、最新の研究で、大好きな人の写真を見るだけでも同じような効果があると分かってきました。「Scientific American」に寄稿したフェリス・ジャブルさんは、下記のように述べています。
2009年の心理科学の研究で最初の証拠が得られました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の心理学者サラ・マスターさんと同僚が、25人の女性とその恋人を6か月以上にわたり研究。その研究の一環で、4つの異なる状況下で女性に強い痛みの刺激を与えました。その4つの状況とは
- カーテン越しに恋人が彼女の手を握っている
- カーテン越しに知らない男性が彼女の手を握っている
- 恋人の写真を見せる
- 知らない男性の写真を見せる
その結果、恋人に手を握ってもらうか、恋人の写真を見ながらの場合、痛みが著しく減りました。また、恋人に手を握ってもらう場合と彼の写真を見ながらの場合で、同じ程度痛みが軽減されたことも分かりました。
痛みに耐えなければならない時がきたら、好きな人の写真を見てみてはいかがでしょうか?少し痛みがおさまるかもしれません。この研究のより詳しい内容や証拠を知りたい方は、下記リンクも参照してみてください。
When Photos Are Painkillers [Scientific American]
Adam Dachis(原文/訳:阿久津美穂)