iOSの定番スケッチ・ドローイングアプリ「Paper by FiftyThree」の各種スケッチツールがすべて無料となり、アプリも含め完全に無償で利用できるようになりました。
これまでツール類はApp内課金として有料で提供されていました。
有償提供からどうして無料化できるようになったのか、The VergeはFiftyThreeのGeorg Petschnigg CEOに取材しその秘密に迫っています。
1つは昨年9月に開始されたMixによる共有サービスです。同社は「世界初のコラボレーション用オープンプラットフォーム」としています。Mixはわずか数ヶ月で80万人以上で利用され、Paperアプリの人気を拡大させました。Paperはすでに1300万ものダウンロードを記録しました。
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ツールの無料化は、長期的な目的としては企業や教育向け市場を狙うことです。そして、より実際の利益は、同社の開発したBluetoothタッチペン「Pencil」の好調なセールスがあります。
手作業で製作されるという「Pencil」は、独自の表面感圧技術により先端の幅や太さを制御できます。
約50ドルから始まるその価格は決して安くはありません。それでも、「Pencil」は非常に人気の高いiPadアクセサリとして、Amazon.comでベストセラーのデジタルスタイラスにまで成長しました。
Pencilは、Graphite、Walnut、そしてGoldの3種類が用意され、米Apple StoreやAmazon.comで購入できます。
Paperと無料のツールセットを入手したユーザーは、その先の一歩としてPencilの購入を考えるようになる。そこで収益を得るというのがFiftyThreeのビジネスモデルです。
Pencilは日本ではAmazonマーケットプレイスなどからで並行輸入品を購入できます。
Source:The Verge