ニフティの4~12月、純利益2.2倍の15億円
ニフティが26日発表した2010年4~12月期連結決算は純利益が前年同期比2.2倍の15億円弱になった。インターネット経由でソフトを利用する「クラウドコンピューティング」関連サービスやネット広告といった利益率の高い事業が好調だった。
売上高は781億円と3%増えた。主力のネット接続サービスはADSL利用者の減少もあって2%の増収にとどまったが、クラウド関連や広告など「ウェブサービス事業」の売上高が1割伸びた。クラウドでは特に携帯電話ゲーム会社に対するサーバー提供が急拡大している。
営業利益は30億円と2.2倍になった。クラウド関連やネット広告の成長が利益を11億円押し上げた。ネット接続も5億円の増益を確保した。光ファイバー通信や移動体通信の接続サービスの拡大に加え、新規契約の獲得費用の抑制で採算が改善した。
11年3月期通期の経常利益見通しを前期比30%増の34億円と従来予想比2億円上方修正した。