加藤元浩『Q.E.D.証明終了(38) (月刊マガジンコミックス)』が出てました。
虚夢
映画(だけじゃないけど)で出資してもらうってのは何が大事なのかってのが悩ましい。 殺された映画プロデューサー久瀬が、出資をさせるときに口先八丁(←これ誤用らしいね)だったのか、心の底から自分で信じてそう言っていたのかは判断が付かないけど、今の不況の時代、こういった能力って否が応にも必要になってきそう。 不況ってのももしかしたら関係なく、ネットの世界でも現実の世界でも「無料」がはびこる世の中では、お金を使わせるテクニックみたいなのってなんだかんだで大切かも*1。
十七
この話、今までのエピソードの中で一番イイ!! 最高! もう、数学浪漫ドストライク!
ってことで、内容に関してはおいといて、出てきた数学にイチャモンを(笑)
その1 微分の定義
おそらく微分の定義を書こうとしているところで
となってますが、正しくは
です(「=」いらない)。
xn=1 の解
n = 1, 2, 3 の場合はいいけど、n=4 の場合の解は
x = ±1, ±i
解の個数は4つでないとおかしいよね。
n=4 の箇所に書こうとしてたのはおそらく n= 5 の場合の解だけど、これも表式が違ってて、正しくは
(復号同順)
もしくは複素共役同士をペアにして
のようです(こちらを参照しました)。
ところで、複素数を平面で表すのは便利だけど*2、この平面って「複素平面」と呼ぶ派と「複素数平面」って呼ぶ派がいるね(「ガウス平面」とも呼ぶよね)。 いつそれが分かれたのかナゾ。 「複素数」は「Complex Number」の訳なので、この平面の英語「Complex Plane」をそのまま訳すと「複素平面」かなって思うけど。 wikipedia:複素数をみると「複素数平面」と呼ぶ理由も分かる・・・
- 作者: 加藤元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/02/17
- メディア: コミック
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (18件) を見る