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言い訳ビリティ

(一般)
いいわけびりてぃ

ウェブサービス設計などにおいて、主にユーザのストレスを軽減するために導入される「ある行動をユーザがとるとき、その行動の理由を本来のものと別に用意してあげる」という設計概念。

語源

英:[〜ability]=[〜されうること]
[アクセシビリティ]=[アクセスしやすいこと(情報が)手に入りやすいこと]
言い訳されうること=言い訳しやすいこと。言い訳しやすい理由を組み込んだウェブサービスの仕様。

例をあげて説明しよう。

Twitter における「アンフォロー」という行動の言い訳ビリティ

Twitter はかつてから、ときどき勝手に「アンフォロー」されるというバグ(あるいは仕様)が存在している。これにより、あるユーザがアンフォローという行動をとったとしても、相手には「システムがバグっている」のか「相手が本当にアンフォローした」のかがわからず、アンフォローという行動に対し「それシステムのバグだよ。自分からアンフォローなんてしてないよ」という「言い訳」を提供できる。
また、ブロック → ブロック解除により「相手が自分をフォローするのをやめさせる」ということができるが、この場合も同じ言い訳が可能になっている。
Twitter における「言い訳ビリティ」はシステムがそれを「バグ」として提供することによって成立し、システムがユーザのストレスを肩代わりしているといえる。

重要なのは、ここでいう「言い訳」は実際にそれを相手に対して言うためにあるわけではなく、行動を起こすユーザ自身が、その行動をとりやすくするためにあるということである。

その他の例

  • 「スパムメールフィルタにひっかかって受信できなかった」
  • 「リファラって勝手に残っちゃうから」
    • 相手に「見てますよ」と伝えたい場合に
  • 「足跡って何? え、ページ見ただけでつくんだー 嫌ぁ」
    • リファラと同じ
  • id:トラバ が勝手に飛ぶ
    • 「トラックバックなんて知らなくて」
    • 指摘されるまでの限定的な言い訳ビリティ
    • 無知を免罪符にする古典的な方法 (無知は罪とする人からすると言い訳ビリティが著しく低く、文化圏によっては全く言い訳ビリティを発揮しない)
  • 自動的に関係がきれるスターフレンド
    • 「相手が意図的につけなかった」「自分がおもしろいことをいわなかった」「単に相手が忘れてた」などなどの言い訳が存在がし、言い訳ビリティが高い
  • 同じ内容なのに複数のURLが存在するページ
    • ブックマーク数が思ったより伸びなかったとき、「いやあ、ここここにブクマが分かれちゃってさ」と言い張れる
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