Kasperskyのウイルス対策製品、アップデートでネット接続に障害

Kasperskyは米国時間の5日までに再度アップデートを配信し、問題を修正したという。

» 2013年02月06日 07時33分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labが配信したウイルス対策製品のアップデートにより、米国時間の2月5日にかけて、一部ユーザーがインターネットに接続できなくなる障害に見舞われた。

 同社のユーザーフォーラムには、ネットに接続できなくなったという苦情が相次いだ。1万2000台のマシンで「Kaspersky Endpoint Security(KES)8」を使っているというユーザーは、「Webサイトへのアクセスに問題が生じたという電話がヘルプデスクにかかり始めた。KESでポート80のモニタをやめる設定にしたところ、Webサイトにアクセスできるようになった。KES8のアップデートを取り消すと、ポート80のモニタを有効にしてもブラウザに問題は起きない。アップデートの不具合か何かが起きているようだ」と報告。同じ問題を伝える投稿も多数掲載された。

 数時間後には、「アップデートが原因となってWindows XPでインターネットに接続できなくなっているようだ。この問題に対応するためのアップデートを、たった今リリースした」というKasperskyのコメントが、復旧方法についての解説付きで掲載された。

 IT情報サイトのNext Webも、Kasperskyが5日までにこの問題を修正するアップデートを配信したと伝えた。KasperskyがNext Webに寄せたコメントによれば、米東部時間の2月4日午前に配信したアップデートが原因となって、一部製品でインターネットにアクセスできなくなる問題に見舞われたという。

 障害はx86システムに限って発生し、Kasperskyの「Anti-Virus for Windows Workstations 6.04 MP4」「Endpoint Security 8 for Windows」「Endpoint Security 10 for Windows」「Internet Security 2012/2013」「Kaspersky Pure 2.0」の各製品が影響を受けるという。問題を解決するためには、まずWeb Anti-Virusコンポーネントを無効にするなど、ユーザー側である程度の操作が必要とされている。

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