決めゼリフは「派手にいくぜ!」

スーパー戦隊シリーズの35作目は、これまでとはひと味もふた味も違う「ド派手」で「豪快」な作品になりそうだ。

1月29日、東京ドームシティ・プリズムホールにて開催された「海賊戦隊ゴーカイジャー  特別プレミア発表会」には、初代「秘密戦隊ゴレンジャー」から、現在放送中の「天装戦隊ゴセイジャー」まで、歴代レッド34人が応援に駆けつけた。


モチーフは、ヒーローとしては異色の「海賊」。「ゴーカイチェンジ!」のかけ声とともに、歴代スーパー戦隊ヒーローに多段変身する。そう、シリーズ35番目のニューヒーローは、過去34戦隊すべての力を受け継いで戦う、メモリアルイヤーならではの「ド派手」なヤツらなのだ。

海賊と言っても決して悪党というわけではなく、「ONE PIECE」「パイレーツ・オブ・カリビアン」のように、どちらかと言えば「自由とお宝を求めて宇宙の大海原を駆け巡る冒険家」のイメージ。「宇宙最大のお宝」を求めて地球にやってきた彼らと、地球支配を目論む悪の宇宙帝国ザンギャックとの戦いが物語の中心となる。東映プロデューサーの宇都宮孝明氏によれば、「宇宙を支配する帝国に反旗を翻し、海賊の汚名を着せられながらも、あえてその名を誇りとして名乗っている」のだそうだ。


発表会後、一般来場客を招いて行われたアクションショーでは、ゴーカイジャーたちが歴代ヒーローに変身し、ピンチを切り抜ける瞬間がもっとも盛り上がった。

「きりがないよ」
「じゃあ、あれいってみる?」
「ああ、あれですね!」

すかさず舞台の後方に整列し、ポーズを決めるゴーカイジャーたち。直後、ステージが煙に包まれ、その中から5人の赤い戦士が姿を現す。


「ゴーオンレッド!」
「ボウケンレッド!」
「デカレッド!」
「ゲキレッド!」
「シンケンレッド!」


うわーっ、直近5作品のレッドが勢揃い! ま、まさか大好きなデカレンジャーをこの目でまた見られるなんて! 会場からも大きな拍手と歓声。いや、そりゃあテンションも上がるってもんですよ!

放送では毎週、ゴレンジャーやデンジマンなど、過去のヒーローに次々変身。宇都宮氏によれば、2月13日(日)放送の第1話では、いきなり182人もの戦隊ヒーローが一堂に会するシーンもあるとのこと。
ゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスを演じる小澤亮太さんは、「先輩たちの戦いに恥じないよう、これからはゴーカイジャーが新たな歴史を作っていきたいと思います」と、渡されたバトンの重さを噛みしめながら、番組への意気込みを語った。

シリーズファンの間では、早くも「スーパー戦隊版ディケイド(※)」として注目を集めている本作。スーパー戦隊シリーズのファンはもちろんのこと、かつてヒーローに憧れた、すべての男の子にとって必見の番組となりそうだ。

「海賊戦隊ゴーカイジャー」は2月13日(日)より、テレビ朝日系列にて毎週日曜朝7時30分放送予定。とりあえず、1978年生まれの筆者は「大戦隊ゴーグルファイブ」の出番に期待しつつ、まずは第1回放送を楽しみに待ちたいと思います!(池谷勇人)

※「仮面ライダーディケイド」:平成仮面ライダー10周年を記念して、歴代平成ライダーが共演するという夢のクロスオーバーを実現した作品