ボクが2011年のワンハンドレッド(ナインティナイン&中居正広)に乗り切れない理由

少なくとも7年前のバラエティ復興運動てき要素の強かったワンハンドレッドを中心とした壮大なバラエティ絵巻、6年前の笑福亭鶴瓶を一つのネタにしたバラエティLOVEな世界、そして、3年前のMr.フジっ子明石家さんまがメインとなり、ある種の楽しくなければテレビじゃないイズムa.k.a横澤彪鹿内春雄イズムの総括・総決算的要素のつよかったバラエティまつり、これに比べればかなりテンションは低い状況にある。色々と考えてみると、自分の中で盛り上がっていない理由としては3つ挙げられる
・7年前の「楽しくなければテレビじゃないじゃ〜ん」と同じ光景に見えてしまう
カスペの歌ヘタFNS27のセンター選びプレビューショーを見て、沖縄のアダニーや熊本の元美人秘書といった7年前と同じ素人でいじるのもなおさらだが、原則として、壮大な中居正広いじりを今回も展開する、そこに人気番組とのコラボレーション、特に人気番組とのコラボレーションというのは正直言えば7年前のフォーマットと変化無しという状況、正直言って化学反応的な期待は皆無であろう。確かにダウンタウンとの共演は前回はなかったが、ビートたけしや田村淳といった名前が出ていない点は凄く引っかかる部分がある。そして、恒例となりつつある東野幸治はどこ行った?!ネタは今年も継続しそうなのも、そろそろガチで呼んだ方が良いのではと思うくらいである。もっとも、トライアスロンの方で精一杯なのかも知れない。かすかに興味あるのはナインティナイン千原ジュニアが笑っていいとも枠で同じ画に映るのか。とんねるずダウンタウンがお互いのことに何らかのリアクションをするのかと行ったのは若干興味ある。
・時節柄、この放送スタイルがマッチしているかが微妙
まずは、東日本大震災で沈んでいる気持ちを「バラエティ愛」で笑顔にしてあげたいというコンセプト。これは正直言って現状には適さないような気がする。震災直後、ビートたけしが「オイラたちは今出る幕ではない。時間が経てば出番が来る」という類のコメントを寄せていた。はっきり言うと残念ながらまだ出る幕では無いというのが率直な印象である。少なくとも被災者に対しては。福島第一原発事故の余りにも不透明な状況、その影響から本来重点的にサポートしなければならない津波被害の復旧作業が中途半端な状態、そこに大挙SMAPやフジテレビ版・明石家定食byサタデーナイトライブJAPANファミリーが集結しても、なにかが起こるとは到底思えない。それこそ、最近のマスメディアの悪しき習慣である安易なる感動ステレオタイプな内容に陥ってしまう可能性は高い。
そして、アナログ放送終了、地デジ化本格始動という、誰得?なメディアイベントの一端を担うこと。完全にプロパガンダにされているのはなにか、歯がゆさすら感じてしまう。
・結局「24時間テレビ 愛は地球を救う」と似たり寄ったりな内容になってきている
これは、ここ数年とりわけ顕著である。ワンハンドレット1stの7年前もそうであったが、オリジナルTシャツをほぼ全員着ているという妙な統一感はかなり鼻白んで見てしまっている。元々、FNNでこの企画を立てたコンセプトというのは「24時間だけ愛は地球を救うと言っただけで、世の中は変わらない」というNNNへのアンチテーゼだったはずである。第1回目のタモリ&さんまの時にタモリが「これは公共電波の無駄遣い」と自虐的に言ったのがまさにFNN27時間テレビ夢列島の最大の魅力である。実際本家の愛は地球を救うも初期は結構「公共電波の無駄遣い」的な番組もあったのは事実であるが。そして、その一端を担いでいたのがタモリ本人であり、伝説の赤塚不二夫とのSMショーも愛は地球を救うであったことは記憶に留めておきたい。

強いて、今年の興味ある点を上げるとすればこの一点である。
矢部浩之100kmマラソンにおける、なにかしらのミラクル
まず、MCが不在になるという状況で誰がスタジオで仕切るかと言うこと。そこで、最初にいきなり登場するギョーカイの権化とんねるずとのコラボ。もしかしたら、マラソンしながらワンセグを見ながら矢部浩之がMCをするというトンデモな展開があるかも知れない。そして、矢部家の愉快なキャラクターが何かしらのトラップを仕掛けてくることは間違いない。特に兄・美幸は半分ニートであるから(苦笑)色々と出てきておもろい素人としてあわよくばファンタスター復活というシナリオを考えているかも知れない。そして、「ビッグハットさん」は間違いなく登場するような気がしてならない。

まぁ、なんだかんだ言ってHDDレコーダーには全時間チェックする予定である。