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1400万円のHV知事公用車、高い?安い?

2010年10月14日12時20分

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写真拡大達増拓也知事が使う公用車=盛岡市内丸の県庁

 岩手県が今年1月に購入した達増拓也知事の公用車が「高額だ」などと県議会でやり玉に挙がっている。車種はレクサスLSハイブリッド、価格は1407万円だ。県は「安全性と知事の職責を踏まえた」と理解を求めている。

 公用車は黒塗りのセダンタイプで、昨年6月の一般会計補正予算で他の公用車と一緒に「環境対応公用車導入事業」として盛り込まれた。県は温暖化対策として公用車へのハイブリッドカー導入を進めており、国の経済対策の交付金を活用した。

 知事は当初、事務方の提案に対し「プリウス(トヨタ)がいいのでは」としていたが、「高速道路を移動することが多く、安全性を重視した」として最終的に「レクサスLS」を選んだという。12日の県議会決算特別委員会では「高額ではないか」、13日にも「県民感覚から離れている」などの批判が議員からあがった。達増知事は「妥当なもの」、広田淳秘書広報室長は「疲労度も少なく、機能性を重視した」と説明した。

 県秘書課によると、後部座席の頭部や側面、足元にエアバッグが付いているほか、前方の障害物を認識し、ブザーが鳴る装置もある。知事の公用車は専用の運転手がつき、公務のほか、「セキュリティー対策」として自宅の送り迎えにも使われている。

 前の公用車は、2001年の増田寛也前知事時代に購入したトヨタ・センチュリーで1150万円。12万1千キロを走り、知事公用車更新基準の「7万キロまたは購入後7年経過」を満たしていた。この車は現在一般の公用車として使われているという。

 宮舘寿喜副知事の公用車も昨年12月に更新された。トヨタ・クラウンのハイブリッドを577万円で購入したもので、それまで使っていたクラウン(499万円)は上野善晴副知事が使っている。

 東北では、4県でワンボックスタイプのエスティマやアルファードが知事公用車として使われている。宮城県は約1千万円のセダン型だったのを、436万円のワンボックスに変えた。同県秘書課は「車内で打ち合わせもできる。それまで出張で公用車2台を使っていたのが1台で済むケースも出てきた。財政面も考慮した」と話す。(疋田多揚)

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