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AT&Tが米携帯4位買収 3兆円超で、最大手に

ベライゾン抜く

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【ニューヨーク=小川義也】米通信大手AT&Tは20日、欧州通信大手ドイツテレコムの米携帯電話部門を買収すると発表した。買収金額は約390億ドル(約3兆1500億円)。携帯加入件数で2位のAT&Tは買収により、現在1位の米ベライゾン・ワイヤレスを大きく引き離す最大手になる。米国ではスマートフォン(高機能携帯電話)や次世代の高速無線通信サービスを巡る競争が激しさを増している。今回の買収が新たな業界再編の呼び水となる可能性もある。

AT&Tが買収するのは、米携帯4位のTモバイルUSA。買収は現金と株式交換を併用する。現金と株式の比率は変わる可能性があるが、今回の取引により、ドイツテレコムはAT&Tの最低5%の株主になる。米規制当局の承認が必要だが、両社は1年以内の手続き完了を見込んでいる。

AT&Tは米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の独占販売を原動力に加入者を伸ばしてきた。ライバルのベライゾンが今年2月からiPhoneの販売を開始したことから、新たな成長戦略を模索していた。一方、ドイツテレコムは米国で低料金路線を打ち出してきたが、加入者の伸び悩みに直面していた。

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