SONYのVAIOシリーズの中でも、大画面ディスプレイを搭載するフラッグシップモデルといえば「VAIO F」だ。大画面と優れたデザインが魅力で、フルサイズのノートPCの中でも特に人気の高い製品。第2世代Intel Core i7やNVIDIA GeForce 540Mなどスペックも確かで、普段使いから動画編集までこなせるパーフェクトなマシンだ。
一般的にはハイスペックや大画面を活かして、様々な用途をオールラウンドにこなすメインPCとして使われることが多いと思うが、休日ともなれば遊びにも使いたくなるのが人間の常。ハードウェア的には十分、ゲームマシンとしても機能すると感じるので、今回はその辺りを中心にレビューしてみたいと思う。
■主な仕様 [CPU] Intel Core i7-2670QM(2.20GHz) [グラフィックス] NVIDIA GeForce GT 540M(1GB) [メモリ] 8GB [HDD] 750GB [光学ドライブ] ブルーレイディスクドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載) [ディスプレイ] 16.4型ワイド[VAIOディスプレイプレミアム](1,920×1,080ドット) [OS] Windows 7 Home Premium SP1 64bit版 [価格] 122,800円(12月26日現在、ソニーストアで同等スペックを選択した場合)
大画面ノートの最高峰
VAIO Fを開いてみてまず感じるのは、画面の見やすさ。ヒンジのおかげで、キーボード面の後ろに回り込むように起ちあがるディスプレイは画面が広く感じられる。フルHD対応の16.4インチワイドディスプレイは、ノートPCとしては大画面ではあるが、ゲーミングという目的だとやや小さいかとも思ったが、実際には視野にすっぽり収まるので都合がいい。発色の良さはいまさら述べるまでもないが、細部まで細かく映し出す液晶技術のおかげでゲーム画面の再現性も非常に高い。
また、PCゲームの場合、多くはキーボードやカーソルキー、もしくはテンキーを使うことになるが、浮石型キー(SONYのいうアイソレーションキーボード)は、視認性と操作性が高いのでミスタッチは最小限だ。この部分はゲームを楽しむ上で、ストレスがないことはもちろん、一瞬の判断が重要になってくるFPSゲームなどで威力を発揮する。
さらに広めのパームレスト部分には滑りにくいよう加工されているので、長時間のゲームに最適。境目のないシームレスなデザインが取り入れられているタッチパッドは、ゲームではあまり使わない機能だ。うっかり触らないよう、遊んでいる最中はオフにしておくことをオススメしておこう。
また、優れたサウンドシステムのおかげで、BGMや効果音はかなりの品質で耳に届いてくる。臨場感たっぷりなので、ゲームの世界に没頭できるはず。HDMI端子も装備しているので、大画面テレビでゲームを楽しむことも可能だ。
VAIOのフラッグシップシリーズということで、細部まで計算されたデザインは、長時間操作を念頭にしていると思われるが、そうした機能はゲームを楽しむ際にも十分活かせるので、実に快適だ。