『日常』 石原立也監督 あらゐけいいち原作  うわーー超おもしれーー。

日常のブルーレイ 特装版 第1巻 [Blu-ray]

なるほど、、、昨日のを見たが、、、ものすげー面白い。マンガを先に見て、つまらないなーと思ったんだが、アニメ見て、ぶっ飛んだ。こりゃー面白い。けれども、僕の好みとしては、きっとレスター伯さんに薦められなければ見なかったと思うし、レスター伯さんの「見方」を聞いてなかったら、こんなふうに楽しめなかったと思う。つまりは、これは、既に非日常がありえないことを知ってしまった世代が、いつまでも続く日常の中で、それぞ前提として「日常をずらす」という意味でギャグをやっているわけだ。「終わりなき日常」の中で、日常をずらすことで日常をベースに非日常を体感する。。。って、考えてみれば、ギャグと親和性が高いのもうなづける。だって、ユーモアやジョークなどの起源、道化の起源を考えればわかる。・・・という「見方」で見ると、なぜこういう演出をするのか?ということが、ことごとくツボにはまる。なるほど、やっぱ重要なのは「見方」だなー。自分がストレートに分かるもので「ない」場合は、どういう原理でどういう人が見ているかということを前提に置かないと、たぶんさっぱりわからないんだ。ちなみに、この「日常をベースにギャグで日常をずらして非日常を感受する」という演出は、マンガでもあるのだろうが、アニメの方が圧倒的な演出センスとキレだと僕は思う。

たとえば、コインで・・・えっと、なんだっけ、3枚のコインで間を通しながら相手の手で作ったゴールにいれる遊びがあるじゃないですか・・・。名前忘れたけど、小学生とかの頃よくやったやつ・・・・これを始める時に、ぐーるぐるカメラワークを高い視点から振り回しながら、Jリーグっぽい音楽を流すんだけど、そのまさにっサッカー!!という非日常的な演出と、やってることのショボさのギャップがすげー笑えるんだけど、このへんのキレのある演出が連発する。これって、ギャクなんだけど、、、「日常をずらす」という感受性で見ないと、は?っとなってしまう。ただのよくあるギャグなので。このへん上手い感じです。


基本的に、マンガのネタそのままなので、マンガでわかる人はわかるんだろう。けど、マンガではこの面白さが、僕にはさっぱりわからなかった。つまりこの系統に僕の感受性は、上手くマッチしていないので、素直に分からないんだと思う。なるほどなーいろいろ思うところがある。今期のアニメは、素晴らしいものが多い本当に。

日常 1 (角川コミックス・エース 181-1)