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(主にエンジニア向け)英語を使えるようにする方法

「どうすれば英語を使えるようになれますか?」という相談を受けることが増えてきたので、今日会社で、「英語を使えるようにする方法」と題した勉強会を開催しました。
あくまで私の意見に過ぎないので、チラ裏扱いで、勉強会の内容を公開します。


1. 勉強会の目的

  • 英語を勉強するきっかけを作ること
  • 英語のスキルを向上させる方法を知り、実践できるようにすること
  • 英語を使って、仕事で成果を出せるようにすること

2. 私の実績

「そもそも何でお前が教えるの?」という質問への回答です。

1) TOEIC 895点(あと5点が遠い)
2) Agile2014アメリカ)で、英語で書いた論文が採択されて登壇しました。

採択された論文

3) DevOps Summit 2016(台湾)で、英語でキーノートスピーチを担当しました。


学習のポイント

私が日々実践していることを列挙します。

1. i英辞郎ボキャブラリーを増やす

http://www.sokoide.com/ieijiro/iap/
英和・和英辞典のスマホアプリです。辞書の内容はスペースアルクと同じなので、かなり実用に耐えます。ただ、このアプリの本当にすごいところは、英単語・英語例文のテストができることです。
気になる単語に印をつけておくと、「小テスト」という機能で意味が分かるかを確認することができます。
私は、20単語1セットで毎日3セットこの小テストを行い、どの程度覚えられているかを、例文込みで vim で書き出すということをやっています。これをかれこれ5-6年続けていますが、大体の技術書・仕様書・ブログを読むのに辞書は要らなくなりました。継続は力なり。

2. 英文法のトリセツ:正しい英文法を体得する

英文法のトリセツ?英語負け組を救う丁寧な取扱説明書 じっくり基礎編

英文法のトリセツ?英語負け組を救う丁寧な取扱説明書 じっくり基礎編

英語は、日本語とルールが異なります。英語は単語の順番が決まっていて、基本「主語+動詞(+α)」です。このことさえ頭と体で理解できれば、英語が大幅に理解できるようになります。
もし「英語がいまいち馴染めない」という方がいらっしゃれば、この本を一読することをオススメします。

3. 読書:自分の得意分野の書籍を英語で読む

Effective Java: A Programming Language Guide (Java Series)

Effective Java: A Programming Language Guide (Java Series)

私は Java のエンジニアを長年やってきたので、まずこの本を選びました。そして、上述の「i英辞郎」を活用しながら、計6回この本を通読しました。おかげで、他の Java の本や論文をスムーズに読みこなせるようになっていました。
自分の得意分野で、まずは勝負してみましょう。

4. 英語耳:字幕付き動画を観る

最近は、海外カンファレンスの動画・Webinar・研修教材などを、普通に Youtube で見ることができます。今年4月にアメリカで開催されたDockerCon17のキーノートスピーチの動画も、開催の1-2週間後には公開されていたので、ずっと会社の昼休みに見ていました。

Youtube の場合、英語字幕を表示してくれる機能があるので、これと合わせて動画を見聞きすると、英語耳を鍛えることができます。

また、AWSAmazon Web Services)の Technical Introduction シリーズは、吹き出しに会話内容が出ていること、英語自体がクリアなこと、及び時間が5-10分と短いことから、勉強にオススメです。(ついでに AWS の認定もとってしまいましょうw)

5. 会話:突貫!


ここまで来たら、あとはネイティブスピーカーに突貫を仕掛けて、英語で会話してみましょう。

次のような場が、突貫するチャンスです。

  • 海外カンファレンス
    • Agile201x
    • XP201x
    • DockerCon などなど
  • 外国人を招聘する国内カンファレンス・勉強会
    • Regional Scrum Gathering Tokyo 201x
    • Agile Japan 201x
    • 楽天テクノロジーカンファレンス(無料!!!)
    • 外国人講師による認定スクラム研修 などなど


私の場合、認定スクラムマスター研修の講師の Jim Coplien さんと、『アジャイルサムライ』の著者の Jonathan Rasmusson さんに突貫しました。結果、Jim Coplien さんとは Facebook の友達&メル友になり、仕事のアドバイスなどもしていただけるようになりました。

自分と同じバックボーンを持っている人であれば、会話のネタには困りません。また、話すための準備をしておくと、結果として英語の勉強の復習にもなります。私が英語を話せるようになったのは、Jonathan Rasmusson さんと話す準備を2か月ほど重ねてきた経験があったためです。

突貫する勇気ですよ。


結論

いかに、今の自分の仕事・やりたいことをベースに、今の技術・機会を活用していくか。これに尽きるのではないかと思います。

それでは来週、Agile2017に参加して、さらに英語力を伸ばしてきます〜!