波紋を呼んだ女性の生放送

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   18歳の高校生という女性が、ニコニコ生放送で、「乳がんで余命2週間」と告白した。ところが、その後、それがウソだったと謝罪し、物議を醸している。

「おそらく、この放送で最後になります」

ひろゆきもツイッターで紹介

   女性は、2011年6月24日のニコニコ生放送でいきなりこう切り出した。これまでに1か月放送を続けたといい、そのお礼を述べた後、本題に入った。

「あのー、私、病気なんですね。なんか、寿命があと2週間しかなくて。だから、笑ってあげて下さい」

   これは本当だと女性は強調したあと、放送する理由を語った。友だちがおらず、死ぬ前に、一番好きなニコ生をしたかったからというのだ。女性は、入院せず、無理を言って自宅で過ごしていると明かし、薬の袋も見せた。手術しても乳がんが再発し、骨などに転移しているという。そして、放送を見ている人たちと、最後に自宅で鍋パーティーをしたいなどと語った。

   放送中は、女性は何度も泣く仕草をみせ、ニコ生の画面には同情するコメントが寄せられた。また、このニコ生は、1万5000人もが視聴した。一方で、女性の頬が赤らんで元気そうにも見えたため、ウソではないかとのコメントも付いた。

   ニコ生を運営するニワンゴ取締役のひろゆきさん(34)もこの日、「18歳、乳がん末期、余命2週間の女の子の最後の生放送」とツイッターで紹介したため、ネット上では、その真偽を巡って一時騒然となった。

   その後、女性は、26日になって、乳がんで余命2週間というのはウソだとするコメントを寄せ、翌27日には、ニコ生で謝罪放送までした。

レースクイーンもしたモデル志願者?

   謝罪放送によると、乳がんにかかったというのは本当で、人生に疲れ切ってしまい、首を吊るまでした。これは、親に見つかって殴られたそうだが、ニコ生を見ている人にかまってほしいと思い、ウソの告白をしたというのだ。がんは、完治したものの、また再発するかもしれないとしている。

   ウソをついたことについては、「皆さんの純粋な心を踏みにじってしまったことが、すごく心が痛いです」「病気の人に謝ります」と反省の言葉を口にした。しかし、ニコ生は続けるという。

   女性は、放送中に名前を出し、女性のものとみられるブログも見つかった。ブログでは、中部地方に住み、レースクイーンや地元ファッション誌の読者モデルをしており、トップモデルを目指して頑張ると自己紹介している。

   こうしたことから、2ちゃんねるなどでは、乳がんや自殺未遂もウソではないか、といった声や、名前を売るためではとうがった見方さえ出ている。しかし、女性は、ニコ生を見ている人からの質問に答え、だましていたわけでも、有名人になりたかったわけでもないと訴えている。

   さらに、放送の意図などを聞こうと、レースチームやファッション誌などに当たったが、女性本人と連絡は取れなかった。

   なお、ネット上では、2010年4月も、末期がんで余命1年とブログで明かしたのはウソだったと謝罪したケースがあって、批判が殺到する炎上騒ぎが起きている。

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