「昨日は寝られましたか?」「意外と寝られましたよ。3時間くらいですけど」
前夜祭、深夜販売、量販店の発売イベント、そして記者発表会……連日Windows 8のPRで出ずっぱりとなっている日本マイクロソフト 樋口泰行社長の仕事はまだ終わらない。
10月26日の午後6時、樋口氏はビックカメラ有楽町店のPC売り場を視察した。ちょうど家路につく会社員が店に訪れ、店内の熱気がピークに達する時間帯だ。5FフロアのPC売り場には、Windows 8搭載PCのタッチアンドトライコーナーを各所に設けており、タッチパネルを使った操作を体験する人でにぎわっていた。
店舗の入り口や、PC売り場ではWindows 8の特徴や操作方法を説明するデモが行われ、多くの人が足を止めて説明を聞いていた。デモは1日7回実施され、アンケートに答えるとタッチ操作用のボールペンがもらえる。
売り場を視察した樋口氏は、店員にWindows 8の反響について質問。やはり「いつも(の金曜日夜)と比べて多くの人が売り場に訪れており、ディスプレイに触れて操作を確かめる人が非常に多い」(店員)とのことだ。
多くの人がWindows 8搭載PCを試している様子を見た樋口氏は「プロトタイプの段階からずっと見てきたので、こうしてお客様が触っている様子を見るとエキサイトする」と述べた。デモ機に触れている時間が長い、使い方などの質問を受けることが多い、興味を持ってもらえる人が多い……そういったユーザーの反響からもWindows 8の普及に手応えを感じていた。
この2日間(秋葉原の前夜祭と発売当日)の点数は? と聞かれると樋口氏は「95点」と答えた。点数の理由を「満点をつけるのが苦手なので」と答えており、樋口氏としては満足のいく結果のようだ。
2012年秋冬モデルでは、PCメーカー各社からさまざまな形のPCが登場した。このラインアップの多彩さに樋口氏は「驚いている」と述べ、「タブレットとPC、この2つのスタイルを両立させるようなデバイスの具現化を、メーカー各社が工夫しているということ。今後も製品のバラエティは増えていくはず。これからが楽しみ」と期待を寄せた。
質疑応答の時間が設けられたので、Windows 8で採用した新インタフェース(タイル型のスタート画面など)の名称について聞いてみた。Developer Previewのころから、Metro UI、Modern UI、Windows 8スタイルUIとさまざまな名称が飛び交っていたが、記者発表会では「新しいインタフェース」と表現していた。
「今まで色々な呼び方があったが、特に決まった名称は付けていない。“Windows 8のUI”とか“Windows 8の新しいUI”と呼ぶことが多い」(マイクロソフト)という。
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