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2007年02月06日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。
今年もいよいよ、
会期150日の「通常国会」が
始まりましたね。

前回のエントリーで

「憲法改正問題」

について、
与野党のパワーゲームの観点から
ちょっと書いてみたんだけれどもね。

今回取り上げる問題も
実は「少し」憲法改正に
関係がある。

「少し」とあえて書くのは、
本当は憲法の条文から
根本的に変えたほうが
僕はいいと思うのだけど、
そこまでしなくても
法律の改正だけで
対処できる問題では
あるからだ。

ただ、あえてここで
憲法改正に関係があるというのは、
安倍首相が憲法改正を
最重要の課題だと
言っているからだ。

ならば、この問題をぜひ
取り上げてほしいのだ。

「国会の会期」

の問題をね。

通常国会が始まったばかりだというのに、
はやくもこんなことになっている。

『塩崎恭久官房長官は
31日午後の記者会見で、
「女性は産む機械」と発言した
柳沢伯夫厚生労働相の辞任を求めて
同日の衆院予算委員会を欠席した
野党の対応について

「審議をきちっとやるのがわれわれの責任だ。
かつての55年体制のような時代は
とっくに終わった」

と批判した。』(時事)

うん。。。

もう、みんなうんざりなんじゃ
ないだろうかね。

いつの国会でも
こんな感じだもんね。(笑)

僕は常々思うんだけれども、
日本の国会ってのは
いろんな法案が審議されているけど
実はその争点ってのは
たった1つしかないんだよね。
それは、

「与党の横暴VS野党の怠慢」

なのである。

ありとあらゆる法案の争点は、
その法案の中身にかかわらず、
突き詰めるとその1点だけ
だということなんだよね。

端的な例を挙げると、

「郵政民営化法案」

がある。
この法案が参院で否決され、
衆院解散総選挙になった時、
その争点はまさにこの、

「与党の横暴VS野党の怠慢」

だけだったんだよね。

思い出してみてほしい。
あの時、野党および
自民党の造反議員は
こう叫んでいたはずだ。

「参院で法案が否決されて、
衆院を解散するなんて
ムチャクチャだ!」

これ、すなわち

「小泉さんは横暴だ!」

ということ。(笑)

一方、小泉さんはこう叫んでいた。

「民主党は労組がいるから、
郵政民営化とは言えない。
民主党も抵抗勢力だ!」

これはつまり、
郵政民営化法案の審議過程で
民主党をはじめとする野党が
ただ反対するだけで、
小泉さんVS抵抗勢力の攻防を
様子を伺って見ているだけに
終始したことを指している。

これ、すなわち

「野党は怠慢だ!」

ということですね、はい。(苦笑)

前回の総選挙というのは、
小泉さんの法案に対して
民主党も急遽対案を出したけれども
そんなもんはほとんど争点にならず、

「参院で法案否決されて衆院を解散した小泉さんが横暴か」
VS「衆院解散までほとんど何もしなかった民主党が怠慢か」

について、与野党が延々と
罵倒しあっていただけだったのである。

いや、ほんとの話でしょ。。。(笑)

その結果、国民は

「抵抗勢力とチャンチャンバラバラ
戦っていた小泉さんはよくやっている。
それを見ているだけでなにもできない
民主党はダメだ。」

という審判を下したのが、
小泉さんの地滑り的勝利という
総選挙の結果だったのである。

また、昨年秋の国会の

「教育基本法改正」

を思い出してみてもね、
結局、野党はタウンミーティングの
やらせの問題の追及に
終始したでしょ。

いや、やらせの問題を追及すること
それ自体は構わないんだけど、
それを特別に委員会を設けて
やるとかしないで、
本来、法案を審議すべき
委員会の時間の中で
やってたでしょ。

それで、法案のなにが審議されているのか
よくわかんないうちに、
国会の会期末が近づいてきて
政府・与党が「審議は尽くした」と言い始めて
野党が「審議は尽くされてない」と反論して、
最後は、いつものように
野党が採決を少しでも遅らせるために
担当大臣、委員会の委員長などの
問責決議案の連発になって、
果ては、この問題とは関係ないはずの

「麻生外相の不信任案」

まで出しちゃって
抵抗したわけだ。(苦笑)
教育基本法改正の審議過程は
まさに、

「与党の横暴」VS「野党の怠慢」

そのものだったわけだ。(苦笑)

まあ、この頃の風潮としては、
与党の横暴よりも
野党側の審議拒否とかを
怠慢として批判する声が
強い傾向があるよね。

塩崎官房長官も言っているように、
審議拒否とかは55年体制の遺物だ
みたいな批判というのは、
国民の多くが思っていることだと
思うんだけどね。

ただ、僕は以前
こんなエントリーを書いたんだけど
(2006年3月4日
野党とはなにか?:民主党は「審議拒否」「牛歩戦術」から学び直せ!(苦笑)(前編)
野党とはなにか?:民主党は「審議拒否」「牛歩戦術」から学び直せ!(苦笑)(後編)
要はここで言いたかったことは
「審議拒否」は野党の戦術として、
いまだ効果的であると
いうことなんだよね。

ではなぜ、それが効果的なのかと
いうことを考えてみると、
単純に野党が悪いとは
決め付けられないように思うし、
それでは事の本質が見えてこないし、
今後もいつまでたっても、
与党の横暴VS野党の怠慢が
国会で延々と続けられることに
なってしまうだろう。

以前、書いたことの
繰り返しではあるんだけど、
結局、「審議拒否」が効果的なのは、

「日本の国会会期が
他の議院内閣制の国と比べて
極めて短い」

ということが、
根本的な問題としてあるのだ。

外国と比較してみると、
日本の通常国会が1月に召集され、
会期150日間であるのに対し、
英国は11月に始まり、1年間の会期。

ドイツにいたっては
そもそも会期という概念がなく、
1年間国会は召集されているんだよね。

この国会会期の短かさによって、
野党の審議拒否という戦術が
効果を持つようになってくる。

野党が審議を拒否し続ければ、
法案を審議する時間がなくなって、
廃案の危機に追い込むことが
できるからである。

ただ、この野党の審議拒否戦術は
政府・与党側がそれを無視して
野党抜きで審議を進めてしまえば
全く機能しなくなるはずだ。

ところが政府・与党は
基本的に審議を強行に行うことをせず、
粘り強く野党が審議に戻ってくるまで
協議するのが常であった。

これは、政府・与党にとって、
強行に審議を進めることで

「与党の横暴」

という世論の批判を受けることを
避けるためだったんだよね。

そして、野党も最期の最後まで
審議拒否を貫くことは
よっぽどでない限りなく、
与党との法案の修正協議を
始めるのが常であった。
これは、

「野党の怠慢」

という世論の批判を
恐れてのことだったんだよね。

もう1つ言うと、この
法案を国会通過させる前に
法案の修正協議、つまり、

「与野党の妥協」

が行われることなんだけれども、
これは、政権交代がほとんど無理だった
55年体制の現実から生じたものだといえる。

政党の役割とは、
その支持者の意向を
法律にしていくことに
他ならないわけだけれども、
そのために、普通は
政権獲得を目指すものである。

しかし、自民党一党支配体制下では
政権獲得まで何も実現できないのでは、
ずっと何も支持者の望むことを
実現できないことになる。

だから野党は、政権獲得以外の方法で
支持者の意向を実現することを
考えねばならなかった。それが、

「法案の修正を勝ち取って
支持者の意向を少しずつ実現する」

ということだったんだよね。

そして、政府・与党も
野党の法案修正協議に
積極的に応じてきた。

常に政権の座にあるからといって
すべての法案を無修正で通したら、
野党の支持者から猛烈な反発が来るし
政府・与党の支持者からも
やりすぎなんじゃないのという
批判がくるようになるわけだ。

だから、政府・与党は
法案の根幹に関わらない部分では
積極的に野党との修正協議に応じて

「与党の横暴」

という批判を受けないようにする。

また、修正協議に応じることは
政府・自民党にとって
野党支持者からの支持を獲得できる
可能性が広がるという
ポジティブな面もあったんだよね。

え~、長々と書いてしまったんだけど、(苦笑)
要するにここで何が言いたかったかというと、
日本の国会での法案審議では
その法律の中身にかかわらず、

「与党の横暴VS野党の怠慢」

が争点となってしまうことは、
巷でよく言われるような
野党が一方的に悪いということではなく、
まず、その根本には
「国会会期が短い」という
制度的な問題があると
いうことである。

次に、短い国会会期中に与野党が
「横暴」「怠慢」の綱引きの果てに
「法案修正」という妥協に
たどりつくということは、
55年体制という
政権交代が極めて起き難い状況下で
支持者を拡大するためには、
与野党ともに積極的に
やってたことだということだ。

更に言えば、この
「与党の横暴VS野党の怠慢」を
おもしろおかしく伝えるだけで、
与野党の間の政策の違いについて
わかりやすく説明しない
マスコミの存在があるわけだ。

そして、そんなマスコミのせいではあるけど、
政策で政党を選んでこなかった、
(少なくとも、政治家に政策の大切さを
認識させるように行動してこなかった)
国民がいたということだ。

「野党が審議拒否するのはけしからん」

というのは簡単なんだけれども、
実際にはいろいろな要因が絡み合って
現在の国会のあり方というのが
できあがっているということだからね、
事はそんなに単純ではないと
いうことなんだよね。

それでは、後編へ。

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最終更新日  2007年02月06日 10時39分06秒



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