東日本大震災からちょうど1年となる11日、首都圏の各私鉄などで大地震を想定した訓練の実施が発表されている。京王電鉄については本誌既報の通りだが、西武鉄道、東京急行電鉄、相模鉄道、東京都交通局(都営地下鉄)も同様の訓練を行う予定だ。

3月7日時点で、首都圏の大手私鉄・地下鉄5社局が訓練実施を発表している

東急電鉄では、大規模地震発生時を想定した異常時訓練として、午後2時46分から約1分間、東急線の全列車が一斉に停止。車内アナウンスや駅構内放送による注意喚起、運転再開に向けた構造物や設備の点検訓練、保守無線機による通信訓練もあわせて行われる。東横線渋谷駅では、同時刻に駅施設からの避難誘導訓練も行われるとのこと。

相模鉄道も11日午後2時46分、全列車の一旦停止訓練を実施。事前に車内放送にて案内が行われ、一旦停止後はすみやかに運転を再開する。西武鉄道の一旦停止訓練は11日10時から約1分間、西武線全線全列車において実施。都営地下鉄も11日10時から約1分間、列車停止訓練(都営大江戸線は次駅停止訓練)を行う。

首都圏の大手私鉄・地下鉄が行う停止訓練の概要

事業者名 対象路線 実施日 実施時刻
東京都交通局 都営地下鉄全線 3月11日 午前10時から約1分間
西武鉄道 西武線全線
京王電鉄 京王線・井の頭線全線 午後2時46分から約30秒間
東急電鉄 東急線全列車 午後2時46分から約1分間
相模鉄道 相鉄線全列車 午後2時46分から