試食

京都つる屋茶房「つる家特製抹茶パフェ」はすべての味がワンランクずつ上、ただのパフェにあらず


パフェと言ってもいろいろあるわけですが、たいていは中盤以降になると「ありとあらゆるものが混じった味」になってしまい、極端な話、食べるのに飽きてくるわけですが、明治41年に大阪・北浜で創業した老舗料亭である京都つる屋の新業態「京都つる屋茶房」の「つる家特製抹茶パフェ」は文字通りの「特製」らしく、特にこれと言って変わった特徴が一見するとなさそうな感じだったのですが、実際に食べてみると「……お?」という感じでノーマルなパフェとは一線を画していました。

というわけで、試食レビューの中身は以下から。
京都つる家 - JR大阪三越伊勢丹
http://osaka.wjr-isetan.co.jp/restaurant/k_tsuruya.html

和カフェ 京都 つる家 茶房 | 店舗詳細 | レストラン・カフェ | 大阪ステーションシティ
http://osakastationcity.com/restaurant/451.php

場所は大阪ステーションシティ JR大阪三越伊勢丹の6階


店頭にはメニューが。「つる家特製抹茶パフェ」は1260円です。割と高い。


店内へ。いろいろなパターンの席があります。これはソファタイプ。


コンパートメントタイプ


喫茶店などでよくあるタイプ


待つことしばし、「つる家特製抹茶パフェ」が登場


割とオーソドックスなタイプ、何が「特製」なのかイマイチ不明。


まずは表層から見ていくことに。


抹茶アイス


抹茶プリンみたいなもの


こっちは黒蜜ゼリーっぽいようなもの


いちごとミントの葉


バニラアイス


ウエハース


反対側を見るとパフを発見


クリ・白玉


つやつやの黒豆


さらに中央部分には埋もれるようにして粒あんが。


で、表層の次はその下の層を順に見ていくことに


上から抹茶クリーム・マンゴープリン・抹茶のスポンジケーキ・生クリームだと思われます。


なんだか基本に忠実そうな抹茶パフェですが、実際のところはどのような味なのか、それではいただいてみましょう。まずは抹茶プリン+粒あん+抹茶クリーム。


まずこの一口目の時点でのインパクトはかなり大きく、通常のパフェであれば「抹茶プリン+粒あん+抹茶クリーム=ミックスした味」なのですが、このパフェは明らかにそれぞれの素材の味が強いため「抹茶プリンの抹茶味と甘さが来た後から粒あんの甘さがやってきて、それから抹茶クリームのクリーミーな味わいと甘みを感じる」というような感じで、混ぜ混ぜになった味と似ているかもしれないが、明らかに味の際立ち方に差を感じます。

次は抹茶アイス+白玉+パフ+ミント。


この段階で気づいたのが、おそらくそれぞれの甘さの方向性が微妙に少しずつずらしてある、ということ。抹茶アイスの「抹茶味と甘さ」は、先ほどの「抹茶プリン」部分とは明らかに違っており、そんなのは言われれば当たり前なのですが、だがしかしそれが「食べただけでわかるぐらい差別化されている」というのはかなり変わっています。パフは食感に変化を与えつつも舌を休めるような働きがあり、さらにミントの香りがアイスの風味をより際立たせる感じです。

調子に乗って掘り進み、抹茶のスポンジケーキとマンゴープリンを発掘。生クリームも絡んでいます。


この抹茶のスポンジケーキも同じ「抹茶味」であるはずなのに、「プリン」「クリーム」「アイス」、そして「スポンジケーキ」という感じで食感を変化させているのに加え、甘さのレベルが少しずつ変えてあるため、抹茶の味と甘さの強弱の組み合わせで方向性を感じるという妙な感覚に陥ります。マンゴープリンの役割としては、表層のミントと同じく、香りを付けることで逆に組み合わせになっているものの味を強化するという雰囲気で、今回の場合は抹茶のスポンジケーキの抹茶の味、さらに香りを引き立たせています。

最下層からは寒天が登場。割と弾力のある寒天に仕上がっており、パフェを食べていると上からどんどんほかの味が下に流れ落ち、まぜまぜになっていくことを見越して普通はかなり薄めの味付けにするのですが、この寒天は明らかにこの寒天自体の味を感じさせて変化を加える動きをしています。


特に露骨だったのはイチゴの部分で、通常のパフェであればイチゴは「ちょっと酸味がある」ものが多いのですが、このイチゴはもう露骨に甘い、とにかく甘い。食べたとたんに「あまっ!」と言うほど。とにかく終始一貫して「すべての素材のハーモニーを楽しむ」のではなく、「それぞれの素材の甘さや食感を際立たせていく」という意志を強烈に感じました。単純に言うと、それぞれの素材のレベルが、ふつうのありがちなパフェに使う素材レベルよりもひとつ上の感じがするため、結果的に「今までのパフェの概念範疇からずれて高級感を感じる」というイメージ。ゆえに、「甘い」というよりも「濃厚」と言った方がしっくりくるので、パフェが大好き!甘いものはどれだけ食べても平気!量より質!という人向けです。

なお、あちこち取材してからもう一度よってみたところ、案の定ここも並んでいました。

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in 試食, Posted by darkhorse

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