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オリジナルクラフトビールが最高!瑞牆山「富士見平小屋」


山梨県にある瑞牆(みずがき)山は日本百名山。お隣の金峰山との分岐点にあるのが、今回ご紹介する、ここでしか飲めない3種類のクラフトビールがある山小屋・富士見平小屋。公共交通機関を使ってアクセスしやすく、小屋前のテント場も広く、水も豊富。登山口からおよそ1時間で到着できる初心者にもやさしい場所。電気のないランプの宿はとってもロマンチック。登山する人もしない人も、山小屋の雰囲気を楽しみに出かけませんか。

富士見平小屋への道

写真:SHIZUKO

小屋の名前の付いたさわやかなクラフトビールが飲める富士見平小屋へは、マイカーなら瑞牆山荘に駐車して、ゆっくり登って1時間。電車なら、JR韮崎駅からバスに乗って1時間。同じく瑞牆山荘から登ります。

写真:SHIZUKO

登山口から、ミズナラの林の中を登って行くと、里宮参道に道は続きます。地元の方の信仰篤い神社ですが、とりあえず先を急ぎましょう。参道を登り切ると谷あいの樹林帯だった登山道は、尾根に出ますが、眺望はありません。でも、木々の間からチラホラと瑞牆山の岩峰が見え始めます。あのギザギサに登るのかと思うと、わくわくします。

写真:SHIZUKO

ゆっくり30分ほど登ると、左手に水場が見えます。水の豊富な瑞牆山の水は、平成の水百選にも選ばれている本当においしいきれいな湧水。湧水がドドーっと流れている水場ですから、まず、ここで水を汲んでおきましょう。あとで水汲みに来るのは、実は面倒なのです。登るついでに水を水筒などに補給して、山小屋に向かいましょう。水場を越えれば、富士見平小屋は、5分とかかりません。

クラフトビールと名前を変えて

写真:SHIZUKO

20世紀末、一大ブームに沸いた地ビール。各地の美味しい水などを売りに全国に300社以上の製造会社があり、観光地に行けばご当地ビールが飲めるという時期がありました。しかし、安い発泡酒の登場で、ブームはいったん沈静化。大量生産できないため、コストがかさみ、どうしても高価にならざるを得ない宿命の地ビール。愛されていたにもかかわらず、姿を消した名ビールも多数。
そんな逆境にもめげず、近年、地ビールはクラフトビールと名前を変えて、じわじわと復活を遂げ始めています。

写真:SHIZUKO

今回ご紹介する富士見平小屋では、その名も「富士見平小屋ビール」と名付けられた超レアなクラフトビールがあるのです。
爽やかな吞み口。クラフトビール特有の癖がなく、大手企業のビールを飲みなれた人にも満足できるビールです。山小屋の名前をビールの名前にするには、かなりの手続きや承認が必要だということですので、ぜひ、超レアなビールをお試しください。

瑞牆ビールをグビリ!

写真:SHIZUKO

1時間弱の登りでも、汗はびっしょりという方も多いでしょう。富士見平小屋にチェックインして、汗で濡れた衣服を脱いで、明日の準備を済ませたら、小屋オリジナルビールの中でも一番軽い「瑞牆ビール」で乾杯。
とても柔らかな口当たりの瑞牆ビールは、乾いた喉をスーッと潤してくれます。テラスで風に吹かれながら、のんびりと飲むビール。登山しない人にとっても、至福の時でしょう。小屋前のテラスからは、富士見平の名の通り、富士山を見ることが出来ます。

写真:富士見平小屋

電気が通ってない富士見平小屋は、ランプの宿。陽が傾けば、ランプの暖かな明るさが、とってもありがたく感じられることでしょう。大部屋の寝室にも灯りはないので、必ずヘッドランプを用意していきましょう。

写真:SHIZUKO

宿泊棟は広い一部屋。昔ながらの山小屋の雰囲気が漂います。平日はゆったりと寝ることが出来ます。ただし、トイレは宿泊棟から外へ出て、少し離れた場所にあります。明るいうちはいいですが、夜中は漆黒の闇。ヘッドランプの重要性を実感する瞬間です。

鹿肉ソーセージ盛り合わせにロッククライマー

写真:富士見平小屋

夕食は鹿肉ソーセージの盛り合わせ。
アスリートにとって最高のダイエット食としても推奨される鹿肉。その希少部位を使って、バジル・ペッパー・大葉などそれぞれに味つけされたソーセージ。鹿肉って…、などの心配は全く必要なく、本当にどれも美味しいのです。このソーセージに合うのが「富士見平小屋ビール」なんです。
「瑞牆ビール」では、ちょっと弱いんです。鹿肉のおいしさを引き出すには、「富士見平小屋ビール」がお勧めです。

写真:富士見平小屋

夕食が終わってから、消灯までの時間。翌日がとても厳しい行程なら19時過ぎには就寝ということもありますが、余裕があれば、小屋の方との語らいは大切。
常時、厳しい環境と向き合っていらっしゃる山小屋の方のお話は、とても興味深く、知らないことだらけ。明日の行程や、これから登ってみたい山の相談など、話は尽きないことでしょう。

写真:富士見平小屋

富士見平小屋では’17年から新たに「ロッククライマー」というビールの販売を始めました。黒ビール系ですが、単に黒ビールというくくりでは括り切れない芳醇なお味です。
決してグビグビ行くタイプのものではなく、ビールという範疇を越えているかもしれない贅沢な一本。お値段も1500円と、それなりに高価です。その味・姿・色・香りはぜひ、現地に行ってご自身の目・舌でお確かめ下さい。
この小屋でのオリジナルビールの売り上げは、登山道整備と救助費用に全額寄付されているということです。この小屋でしか飲めないビールを味わって、翌日に備えるって、なんか、いいですよね。

瑞牆山山頂でバンザーイ

写真:SHIZUKO

静かな夜が過ぎて、翌朝の朝食は、ご主人がヒマラヤ登山の時に、毎朝、現地スタッフが作ってくれていたピータン雑炊。登山者にとって、一番いい朝食との確信から、我々もいただくことが出来ます。雑炊だけでは腹持ちが悪いので、お手製味噌をのせたお餅も2個。

写真:SHIZUKO

ホッコリと落ち着く朝を迎えたら、自分の目指す山へと向かっていきましょう。秋になると、日の出は遅く、日の入りは早くなります。行動時間が短くなるので、できるだけ早立して、事故なく山を楽しんでください。
瑞牆山の大岩がドンドン現れる登山道は変化に富み、飽きることなく登って行けるでしょう。山頂からは、遠くには富士山、八ヶ岳、南アルプスの山々の大パノラマで広がっています。

写真:SHIZUKO

岩で構成されている山頂は、とても気持ちいい。瑞牆山のシンボルでもある大ヤスリ岩を眼下に見下ろすと、ずいぶん頑張って登って来たと実感。登山の醍醐味・達成感が心を満たしてくれます。

森の中の富士見平小屋

日本百名山は、登山道が整備されていることもあり、比較的登りやすい山が多いのですが、標高が高くなるとそれなりにリスクも高くなります。今回ご紹介した瑞牆山は、標高もそんなに高くないので、登山経験の浅い人にとっても登りやすい山です。登山基地となる富士見平小屋は、森の中にあり、登山しなくても、コーヒーを飲みに散歩がてら、ちょっと歩いてみるという感覚で行ける場所です。ビールを飲むためだけに行くというのも、お勧めの山小屋です。ロマンチックなランプの宿で過ごす一夜、如何ですか。
<基本情報>
住所:山梨県北杜市須玉町小尾
電話番号:090-7254-5698
アクセス:JR韮崎駅から山梨峡北バスみずがき山荘行きで約1時間。終点より徒歩50分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
富士見平小屋
http://www.fujimidairagoya.jp/
瑞牆山荘
http://www.mizugaki.burari.biz/
日本アルプス登山ルートガイド
http://www.japanesealps.net/others/mizugakiyama/index.html

【トラベルjpナビゲーター】
SHIZUKO

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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