衆院解散

「小池氏と考え方正反対のはず」希望の党から立候補予定の嘉田氏 地元政界から疑問の声も

希望の党公認ではなく無所属で出馬する嘉田由紀子・前滋賀県知事(寺口純平撮影)
希望の党公認ではなく無所属で出馬する嘉田由紀子・前滋賀県知事(寺口純平撮影)

 民進党滋賀県連からの要請を受け、滋賀1区から希望の党公認で立候補する意向を固めている前滋賀県知事の嘉田由紀子氏(67)。リベラル色が強いとみられる嘉田氏と希望の党との政策やスタンスの違いに、地元政界からは立候補を疑問視する声もある。

 「嘉田さんと小池(百合子希望の党代表)さんの考え方は正反対のはず。一緒なのは原発反対くらい」と滋賀1区関係者は首をかしげた。小池氏が公認に際し、憲法改正や安全保障関連法への賛成を「踏み絵」に選別すると宣言していることを踏まえたものだ。

 嘉田氏は平成25年の定例会見で、憲法改正の発議要件の緩和が話題になった際、「慎重であるべきだ」との見解を示した。一方で「(憲法は)制定から60年以上がたち、新しいニーズを盛り込む必要がある。頭ごなしに否定しているわけではない」とも述べ、改憲を全否定しているわけではないとみられる。

 ある民進陣営の関係者は「嘉田氏は(希望の党の公認条件について)あまり考えていない印象だった」と話した。

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