「電波女と青春男」 脚本の綾奈ゆにこ氏がスピンオフをツイートして…
女々さんが女子高生だった。な、何を言ってるのか分からねーと思うが俺も 「マーコーくーん」 女々さんが俺をのぞき込んでくる。短すぎる紺のスカートからのぞく白い太ももがまぶし…じゃなくて。「どうしたんですかその格好」「どうしたもこうしたも、私、今日からマコくんのクラスメイトだし」
2011-06-07 06:08:29エリオも女々に誘われて学校へ行くことに。「ほ…ほごしゃ、参観日っ…だから」 いや違うだろ。 「きゃーんエリちゃん見に来るならおめかししなくっちゃ」「染髪・アクセサリー類の着用は校則違反ですよ」
2011-06-07 06:22:52「モチモチ先生改め、モチモチ女子高生です。よろしくね」 クラスメイトたちが戸惑いつつも拍手する。女々さんがバチバチとウィンクしてくるので、仕方なく俺も拍手した。俺の背後で、「おかーさんかっけー」と目をきらきらさせているであろうエリオの惜しみない拍手の音が一番大きかった。
2011-06-07 06:44:33「ではこの問題を…」初老の数学教師が、ちらりと教室を見渡す。その目に、戸惑いの色がよぎったのを俺は見逃さなかった。「藤和…ジョジョ? さんかな?」「はい!」ガターンッと勢いよく立ち上がる女々さん。名刺を差し出し、「わたくしこういう者ですがジョジョって呼んで下さって構いません」
2011-06-07 06:53:02女々さんはチョークを手に黒板の前に立った。そして数秒、そこに書かれた数字の羅列とにらめっこし、挙げ句、「二次関数なんて社会に出ても使う機会ないのよー!」 ぶっちゃけた。「足し算と引き算とかけ算さえあれば生活出来るのよ。XとかYとかいら…あ、XXとかXYとかはいると思うけど」 黙れ
2011-06-07 07:04:07「一緒に弁当ぱくぱくしよーぜ!」 ガタガタ机を寄せてくる女々さん。「それあたしのセリフだしー!」 流子さんも小さな弁当袋を手にぱたぱたやって来た。女々さんは微笑み、教室の後ろに手を振った。「エリちゃんも一緒に食べましょー」 ぼうっと髪をいじっていたエリオが、びくっと肩を揺らした。
2011-06-07 07:48:48「わ…たし?」 いいの?という顔で見つめてくるエリオ。俺は隣の流子さんを見た。流子さんはウヌヌとうつむき、そして「ウガーッ」と席を立った。エリオの手をつかむように取って自分の席に座らせ、当の流子さんはなんと俺の膝の上に座っ…たら良いのにねー。流子さんは椅子を引いてきてそれに座った
2011-06-07 08:05:54流子さんなりの葛藤を経ての行動なのだろう。きっと。エリオがおずおず見やると、流子さんは「オレにさわるとヤケドするぜぃ!」と、こぶしを握った。可愛い。「さ、食べましょ。たーくさん作ってきたから。ほっぺぷに美ちゃんもどうぞ」 女々さんが弁当箱をドンと置いた。ちなみに音は誇張じゃない。
2011-06-07 08:14:52エリオと流子さんが感嘆の息をもらす。重箱だった。しかも五段。行楽じゃないんだからさ…。「きゃー女々たんお料理上手~」 女々さんはたまごやきを箸でつかみ、「はいマコくん、あーん」「やめて下さい」 エリオもウィンナーをもぐもぐと咀嚼し、思い出したように、「なんとか前川は?」「保健室」
2011-06-07 08:34:13午後の体育で、ブルマ姿ではしゃぐ40歳を見た気がするがきっと気のせいだ。そして放課後。「マコくん、エリちゃん、かーえーろー」 女々さんを先頭に、俺たちは教室を出る。エリオは一瞬だけ、名残惜しそうに教室を振り返り、顔を隠すための帽子をかぶった。水色の髪は、どうしたって隠せないのに。
2011-06-07 08:53:14エリオを自転車のカゴに入れ、サドルにまたがる。「出発シンコー!」 女々さんが後ろから腰に手を回してきた。「…ですよね」 背中に当たるやわらかい感触について明言すると、「きゃーせいしゅーん。女々たんどきどきー」などと言って、さらに押しつけてきて色々吸い取られかねないので言わない。
2011-06-07 09:01:26いつもの帰り道を、エリオと女々さんを乗せて走る。それだけで何だか違う景色に見える。「今日は楽しかったわ~学校なんて久しぶり」 そうでしょーね。「エリちゃんはー?」 エリオが振り向き、俺を見る。正確には女々さんを。「ん」 うなずき、エリオはまた前を向いた。水色の粒子がふわりと舞った
2011-06-07 09:11:01トン、と背中に軽い衝撃。そっと後ろを見やると、女々さんが背中に額をつけていた。「…ありがとう」 か細く、優しい声。俺は前を向いた。「…はい」
2011-06-07 09:30:51そして女々さんはいつもの調子で、「晩ご飯何食べたい? 外食とか外食とか外食とか?」「ピザ」「じゃあファミレス行きましょ」「というか俺たち制服なんですが」「保護者ついてるから平気よ」「あんたは鏡を見ろ!」 というわけで、藤和家は今日もファミレスへ行くのであった。 完!
2011-06-07 09:35:01だらだらと妄想ツイート失礼しました。満足!前川さん出せなかった…無念。女々さんと真がいちゃいちゃする小話も書きたいです…っていうか見たいです。誰か!薄い本を!
2011-06-07 09:48:19朝起きたらゆにこさんが電波女の連続小説を描いていたので即興で挿し絵をつけてみたでござるの巻 http://twitpic.com/581jpj
2011-06-07 10:08:41