TorrentFreak

先日発行されたDMCA召喚状は、Cloudflareに複数の人気海賊版サイト、ツールに関連した人々に関する情報開示を命じている。密かに提出されていたこの要請は、サイト運営者に海賊版の損害賠償を求める映画スタジオグループが提出したものだった。

人気のCDN、DDoS保護サービスのCloudflareは、世界中の数百万のウェブサイトに利用されている。そのなかには、世界有数の海賊版サイトも含まれている。

Cloudflareはこの数年、海賊版プラットフォームの運営者の情報を引き出そうとする著作権者からの強い圧力にさらされてきた。

しかし、Cloudflareは著作権者の要請に積極的に応じることはなく、中立的なサービスプロバイダとしての立場を堅持してきた。著作権者がCloudflareに情報開示させたいのであれば、法的手続きに従わなくてはならない。

これは一般に、顧客の個人情報を共有するよう企業に命じる召喚状を得ることを意味する。

まさに、Bodyguard Productions、Cobbler Nevada、Criminal Productions、Dallas Buyers Club、Venice PIなどの映画会社がハワイ連邦裁判所を通じて行っている。

これらの企業は、多くの著作権侵害裁判に関与してきた。BitTorrentの海賊版ユーザと疑わしき人物に対する所謂「著作権トロール」としてもよく知られているが、さらに最近では、人気のストリーミングアプリ「Showbox」などの海賊版サービスの背後にいる人々も標的にし始めた。

この召喚状は、昨年5月に起こされた後者の裁判に関連して発行されたものだ。

召喚状自体は公表されていないが、TorrentFreakはそのコピーを入手した。それによると、映画会社は、Showboxbuzz.com、Showbox.software、Rawapk.com、Popcorn-time.to、Popcorntime.sh、YTS.ag、YTS.ggの運営者の情報を求めている。

DMCA召喚状より

更に詳しく掘り下げたところ、Cloudflareはこの要請を無効とする申し立てを提出しておらず、要求された情報が提出される可能性がある。

この召喚状自体は、映画会社の意図については何ら記載されていない。

情報開示の対象となったサイトは、もともとの訴訟には掲載されていないが、その所有者が訴訟の被告と関連しているのだろう。いずれにしても、映画会社はこの法廷闘争において、Cloudflareの情報を貴重な証拠とみなしていることは明らかだ。

もちろん、Cloudflareが記録している情報が実際に使い物になるかはわからない。多くの海賊版サイトやサービスの運営者は、真の運営者の身元がバレることを防ぐために用意周到に手を尽くしているのだから。

Cloudflare Ordered to Expose YTS, Showbox, and Popcorn Time Site ‘Operators’ – TorrentFreak

Author: Ernesto / TorrentFreak / CC BY-NC 3.0
Publication Date: September 19, 2018
Translation: heatwave_p2p