shungo.arai

A scrapbook on my concern.

アメリカのブロードバンド通信網が世界に大きく遅れているという不満は、今に始まったわけではない。一般家庭の普及率はOECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも低く、通信料は超高速通信のパラダイスである韓国や日本に比べて恥ずかしくなるほど高い。

原因は広大な国土のせいだ。郊外化しているアメリカは、光ファイバー回線や無線通信網を整備する費用が、人口が密集しているアジアより高くつく。しかも多くの国と違って、米政府は電気通信業界への影響力が小さく、老朽化した銅線回線の改良も事業者任せだ。

— 「ネット後進国に留まるアメリカの愚策」, ニューズウィーク日本版, 2010.12.22.