有害な放射性同位体で、食べ物を汚染し、甲状腺が詰まる原因にもなるヨウ素131。日本でも震災後の原発事故で問題になっていますが、日本のような特殊事情のない欧州一帯でもヨウ素131を含む放射能雲が検出され、発生源が特定できないまま不安が広まっています。
国内でヨウ素131が検出されたのは、ドイツ、ハンガリー、スロヴァキア、オーストリア、チェコ共和国の各国(訳註:フランス、スウェーデンも)で、欧州のかなり広い地域にまたがります。
ロイターによると、発生源不明のまま、製薬会社、原子力潜水艦、各物質輸送などから漏れているのではないかと憶測が憶測を呼んでいる模様ですが、IIAEA(国際原子力機関)では「福島から流れてきたものではないことだけは確か」だと発表しています。
...となるとますます不可解ですよね。こんな何百マイルという広い範囲に汚染が広まっている事実を一体どう説明つけたら...?
IAEAは「検出されたヨウ素131の現含有量は一般の人に健康リスクを及ぼすレベルではない」と発表していますが、それと同じコメントはこれまで幾度となく聞いた記憶が...。
まあ、超微量なのでパニックするほどのことじゃないにしても、やっぱり説明不能な危険な放射性雲に覆われたら心配だし、こんなIAEAのサイトに出た129ワードの説明で安心できる話ではないと思いますよ。
[Reuters]
SAM BIDDLE(原文/satomi)