矛盾のあるICRPの集団線量に関する資料が、ネット上で印籠のように使われている不思議
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きっかけは早川先生のツイート?
2011年3月に2マイクロだった場所で30年間生活すると140ミリ被ばくする。20シーベルトで死ぬと仮定すると、140人にひとりが死ぬ。28万人なら2000人が死ぬ。室内係数0.6をかけるなら、1200人だ。
2013-01-21 16:37:59これに内部被ばくを加味すると、やっぱり28万人で2000人くらい死ぬのだろう。でも、それがいつななのか、だれなのか、はわからない。わかりようがない。
2013-01-21 16:40:06じっさいにはこの事故で年1ミリ以上追加被ばくする人は、私の0.125マイクロ線の中のひと、すなわち600万人くらいだと思う。600万人が1ミリなら300人死亡だが、10ミリの人もいそうだからもっと多い。
2013-01-26 07:15:05毎年5000人ずつ余計に死ぬとしたって、日本人はそもそも毎年30万人ががんで死んでるんだから、それが30万5000人になったって、増えたかどうかよくわかんない。増えたとわかっても、だれがそれなのかわかりようがない。
2013-01-26 07:18:23このことは、いったんわかれば簡単なことなのだが、おそらく日本人の99%が理解してないと思う。このことを、繰り返し繰り返し説明することがいまは重要である。
2013-01-26 07:20:51菊池誠先生とPKAnzugさんのやりとり
不確定で可能性の幅が広めだったり仮説に過ぎなかったりして、現実との誤差が相応にありうる微小な数字を、長い期間とか日本の人口とかの大きい数字と掛け合わせてそれなりの数字を出しても、超巨大な誤差幅が発生してしまうので、そんな数字には意味がないんですよね。
2013-01-23 11:36:05はい “@PKAnzug: 不確定で可能性の幅が広めだったり仮説に過ぎなかったりして、現実との誤差が相応にありうる微小な数字を、長い期間とか日本の人口とかの大きい数字と掛け合わせてそれなりの数字を出しても、超巨大な誤差幅が発生してしまうので、そんな数字には意味がないんですよね。”
2013-01-23 11:36:40そういう土台が間違ってる計算に、やれ人口比による補正だの何だのってそれっぽい係数を突っ込んで、形式上は「精密な計算をしています」って見せかけたって、土台がダメならどんなに精緻な計算をしても意味がない。そんなのは自己満足の学者ごっこか、シロウトを騙すための手段です。
2013-01-23 11:38:38☆恐らくこの資料のこと→ http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/info/bassi_0908.pdf
@kikumaco そうなんですよね。結局のところ明確に言えるのは、「低線量被曝はよく影響がわからないほど小さい」ってところだけで、計算とかの土台には本来使えないものだと思っています。他に拠るべきものもないので、どうしても必要なら計算もやらざるをえませんが。
2013-01-23 11:44:23@PKAnzug はい、僕もそうだと理解しています。「リスクは小さくてわからないか、被曝量に比例と思って矛盾はないから、そうしておく」ですよね。巨大な人数を掛けるには向かないので、あくまでも参考程度でしょう
2013-01-23 11:49:58☆の資料について思ったこと
低線量放射線の人体への影響がはっきりしないのに低線量×大人数の計算をするのは誤差も出るしナンセンスという指摘。もっともらしく聞こえる。
2013-01-24 19:42:57低線量放射線の影響が本当によく分かっていないのかと言うとそうでもなくて、発癌リスクに関しては最新のLancetの論文なんかでもmGy当たりの相対過剰リスクが証明されているし、LNTモデルを支持するようなデータがどんどん出てきている。
2013-01-24 19:47:53「証明されている」は言いすぎか?「示されている」くらいが適切でしょう。この論文です→ http://press.thelancet.com/ctscanrad.pdf
分子生物学的な実験でもLNTモデルの比例直線が1mGyまで引けるデータもあるし、BEIRなんかもそういった種々の論文と細胞レベルの発癌メカニズムを考慮してLNTモデルを強く支持している。
2013-01-24 19:51:41この論文です→ http://togetter.com/li/409749
なのでLNTモデルと集団線量を用いた過剰発癌の見積もりは近似計算としては妥当でしょう。もちろん誤差は出るだろうが「誤差が出る→計算しない→被害はない」という論法は最もやってはいけない事だと思う。
2013-01-24 19:56:45あとネット上で出回っている集団線量を用いてはならないというICRPの資料は大きな矛盾点がある事に気付いている人は少ない。恐らくお二人とも気付いていないと予想。
2013-01-24 19:59:41ICRPは名目リスク係数つまり1万人•Sv当たりの癌罹患人数という集団線量をもとに組織荷重係数や実効線量を算出している。集団線量を用いてはならないというのなら、実効線量の体系も使用してはいけないという事になる。
2013-01-24 20:03:04