こんにちは、美容研究家の境貴子です。

日々気温が上がり、電車の中は冷房が入り始めました。これから湿気が増え、気になってくるのが「臭い」です。中でも特に気をつけたいのが足の臭い。最近の消臭グッズは進化していて、かなり高機能なものが目立ちます。しかし、忙しすぎて買いに行けない方も多いようですので、家庭用品を使った「足の臭い対策」をご紹介します。

 

1. 洗う

家に帰ったら、すぐに石鹸で足を洗う習慣をつけて下さい。手洗いとうがいの後で結構です。足汗をそのまま放置すると、雑菌が繁殖して臭いの元となります。また、白癬菌も、24時間以内であれば洗い流すだけで死滅します。水虫予防のためにも、指の間まで丁寧に石鹸で洗い流して下さい。


2. つける

足表面をキレイに洗い流したら、今度はお酢で消毒しましょう。皮膚の常在菌は酸性にとても弱く、お酢やクエン酸などで消毒すると死滅します。洗面器にぬるめのお湯を入れ、大さじ2杯のお酢を混ぜて足を5分程度つけて下さい。お酢の匂いが苦手な人はレモンの絞り汁でも代替できます。


3. 乾かす

高温多湿が雑菌を繁殖させ、臭いの原因となりますので、自宅ではできる限り裸足でお過ごし下さい。裸足で歩き回るのが嫌な方は、通気性のいいルームシューズか5本指ソックスがオススメです。風通しを良くすることと、吸湿性の良い靴下を選ぶようにして、雑菌の繁殖をできるだけ防いで下さい。


4. 休ませる

靴は毎日同じものを履かず、3足位をローテーションさせる方がいいです。汗が付着して湿った靴を完全に乾く前に履く事は、雑菌の培養箱の中へ足を入れているのと同じです。

アルコール入りのウェットティッシュで中をサッと一拭きし、10円玉10枚を入れたネットかガーゼを靴の中へ放り込んでおきましょう。この一手間をかけると、気になる靴の臭いが防げます。銅が雑菌の繁殖を抑え、分解してくれるのです。この他、緑茶やコーヒーの出がらしを乾燥させて入れておくのも脱臭効果があります。湿気が気になる人は、乾物に入っている乾燥剤や新聞紙を丸めて入れておくのも効果的です。


足が臭うのは、足裏に集中している「エクリン腺」という汗腺から出る汗が常在菌と結びつき、有機分解された雑菌が原因です。汗自体の臭いはほぼなく、雑菌の温床になりやすい環境が問題となります。足裏は体の中で一番汗をかきやすい部位の一つと言われ、一日200ml前後の汗をかく人もいる程なので、どうしても臭いが作られやすい箇所なのです。

エクリン腺は脂の多い食事ばかりをすると活発になり、汗をかきやすくなります。ご自身の足の臭いが気になる方は、食生活も見直してみて下さい。その他、緊張やストレスでも汗はかきます。よく手に汗握ると言いますよね。実は手よりも、足裏の方が何倍も汗を多くかいているので、緊張の連続、ストレス過多な人も要注意です。

最後に、体臭は気にしすぎる事はありませんが、無頓着すぎるのも周囲に迷惑です。エチケットとして最低限のケア「24時間以内に洗う」だけでも、是非実践してみて下さい。日々の習慣にすれば、足の臭いはもちろんのこと、水虫予防にもなります。ご家庭内で自分専用のバスマットを用意することにならないためにも、足洗いの習慣をつけてみて下さい。

境貴子