2車線対面通行の道路で大型トラックの後ろを走っている場合、トラック前方の交通状況を把握するのは困難だ。追い抜きたくても、対向車線にクルマが走っているのかがわからないので、トラックの後ろをいつまでもついていかなければならないときがある。

韓国サムスンはこの問題を解決するシステム「Safety Truck」を開発。同社の公式 Blog で公開した。


追い越し時の事故を減らすシステム「Safety Truck」
追い越し時の事故を減らすシステム「Safety Truck」

「Safety Truck」では、トラック前方にカメラを設置。撮影した映像をトラックのリアドアに設置された4枚のモニターでリアルタイムに表示する。これによりトラックの後ろを走行するクルマは、前方の交通状況を確認し、安全に追い越しをかけられる。

トラック後方を走行するクルマは、「Safety Truck」で前方の交通状況を確認  安全に追い越しをかけられる
トラック後方を走行するクルマは、「Safety Truck」で前方の交通状況を確認
安全に追い越しをかけられる

「Safety Truck」はまた、渋滞の際のいらいら解消にも役立つだろう。トラックの後ろについたクルマのドライバーは、いらいらを募らせてしまうことが多い。だがトラックのリアドアに前方の交通状況が映し出され、渋滞の原因となっている箇所などを把握できるようになれば、いらいらを軽減できるかもしれない。

サムスンはすでに「Safety Truck」のプロトタイプでの実験走行を終え、有効性を確認。今後は各国の交通法規に準拠し、また、必要な許認可を得るために、政府や NGO などとの共同テストを実施するとしている。


サムスンの「Safety Truck」