やるか、やらぬか。片付け系の記事は、忘れた頃にやってくる。

断捨離や整理整頓という言葉を見聞きするたびに、耳が痛いという方は少なくないのではないでしょうか。分かっちゃいるけど、できていない。何とかしたいと思いながらも、どうにもなっていない。

部屋の中を見渡してみると、なんでしょうね、このスペースとお金のムダ使い。「家の中の物を本気で減らしたい時に役立つ9つの質問」「片付けを1日ずつ進める挑戦」など、ライフハッカーでも幾度となく記事を紹介していますが、実際にやり遂げるのはなかなか難しいものです。

Photo by The Shopping Sherpa.

 家の中にあふれているモノの多くは、「今の自分」に必要ないものと言われています。それらに囲まれて倉庫と化した部屋で過ごしていると、仕事の効率性や生産性も下がり、ムードも台無しです。

Less is more More is less(少ないことは豊かなこと、多すぎることは実質が少ないこと)

建築家ミース・ファン・デル・ローエが唱えたこの言葉のように、吟味選別してできる限り無駄を省き、自分に本当に必要と思えるモノや糧になるモノのだけを取り入れていく姿勢。ぶれない軸を持つ事が大切です。

SF作家ブルース・スターリング氏も、「Last Viridian Note」で「本来必要なものというのは心底好きなもの、大切にしたいもの、自分の存在意義を強めてくれるもの。残りは価値無し!」と興味深いアドバイスをしています。片付け中は、とにかく自問自答の繰り返し。物を手放すかどうか迷ったら、GreenBizがすすめる以下のポイントを頭の片隅にでも置いて、めんどくさがらずにテキパキ仕分けましょう。

  • 見栄えが良いもの? 見ているだけで、気分を高めてくれるもの?
  • 深い思い入れはある? アイデンティティーを再確認する手助けになるもの?
  • 役に立ってる? どれくらい使う? 何かで代用できたりしない?


答えが「NO」になったものは、スターリング氏の言葉を借りれば、クズ同然。「とりあえず」は禁句、「いつか」なんて来やしません。寄付したり、リサイクルに出したりして、どんどん処分しましょう。

お部屋の片付けは、いらないものを捨てるだけでなく、気持ちもすっきりクリアにでき、更に快適に生活するために必要なことなのです。

部屋は自分自身を映す鏡です。 モノと自分の関係を見つめ直す良い機会として、同氏はバッサリ斬るだけではなく、生活の質を高め、毎日の暮らしを充実させる品々にお金をかけることも勧めています。

家のガラクタ、心のガラクタを片付けた後は、「睡眠」の質を高めるベッド、良い靴、人体工学に基づいて設計された椅子「エルゴノミクスチェアー」などを揃えてみてはいかがですか?

Last Viridian Note [via GreenBiz]

Melanie Pinola(原文/訳:kiki)