1974年に見てきたかのようにネットとパソコンの話をするアーサー・C・クラーク(動画)

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1974年に見てきたかのようにネットとパソコンの話をするアーサー・C・クラーク(動画)

タイムトラベラーですか?

『2001年宇宙の旅』(1968年出版)でSF界に不朽の名を残したアーサー・C.・クラーク(Arthur C. Clarke、1917-2008)。これは1974年、豪ABC放送が行ったインタビューの映像ですが、この短い1分半の中でパソコンとインターネットの未来をピターッと予言していますよ。

(動画の訳)

聞き手:『2001年宇宙の旅(2001 A Space Odyssey)』の中で21世紀の未来をいろいろ予言されていますね。息子のジョナサンは2001年には今の僕の歳になってます。たぶん順応できてると思うのですが...どうなんでしょうね?



アーサー・C・クラーク:息子さんが大きくなる2001年までには、各家庭に1台コンピュータが備わってる、そこが一番の違いだね。こんな大きなコンソールじゃなくて、ちっこいのね。それが世界中で全部繋がって、ユーザーは銀行の明細から映画チケット購入まで遠隔で操作して、あらゆる情報が引き出せるんだ。VCRのTVの画面みたいなのとキーボードが備わってて。

聞き手:となるとソーシャル味が抜けちゃうんじゃないですかね...。生活(人生)すべてがコンピュータ中心に構築され、何から何までコンピュータ依存の社会になる気がするのですが...

アーサー・C・クラーク:社会の隅々までリーチできるって見方もできるよ。世界中どこでも好きな場所に住めるんだ、こんな素晴らしいことない。ビジネスマンは都市部でも田舎でも好きな場所でテレコミュートできるんだよ。

ひ、ひえ~;;

さらに1956年には友人アンドリュー・G.・ヘイリー(Andrew G. Haley)に宛てた手紙でサテライトTVとGPSの未来についても正確に言い当てているんですよ。

書き起こし全文

未来人は孤独になっちゃうんじゃないかと心配する記者さんに、新技術は人を豊かにするものであって決して人を孤立させるものじゃない、大丈夫だよ、といつもと変わらぬオプティミスティックな態度で語るアーサー。ああ、もっと長生きして欲しかった...。

[YouTube via SwissMiss]

ANDREW LISZEWSKI(原文/satomi)