何かを食べたり飲んだりして気分が悪くなったことがあると、後々同じ食べ物や飲み物の匂いをかぐだけで、ちょっと気分が悪くなることがあります。人間の脳には、頭の奥底にある記憶から感情を再現する能力があります。この能力を活用すれば、気分を悪くさせるのではなく、前向きないい気分にさせることも可能です

 Tim Brownson氏は「Freelance Folder」で、例えば耳たぶを引っ張るというようなちょっとした行動で、やる気が出るようにする記憶を自分の脳に植え付けることができると言っています。以下のようなプロセスで「やる気スイッチ」を作ることができるそうです。

  1. その行動をする時にストレスが無い状態にするために、まずはリラックスします。
  2. 本当にやる気に満ちていたり、幸せだった時のことを思い浮かべましょう。その記憶をじっくりと味わってください。どんなことをしていたか、どんなことを話していたか、その時の感情がわき起こってくるまで、思い出すようにします
  3. その時の感情が熱くこみ上げてくるくらいまで感じましょう。昔のことを鮮明に思い出せない時は、Brownson氏曰く、そういう振りをする(妄想する)ことでも代わりになるそうです。
  4. 頭の中でその時の感情を思い起こすことができたら、記憶として刻みこみます。耳たぶを引っ張っても、指をパチンと鳴らしても、腕を掴んでも、どんな動きでもいいので、その時の感情を呼び起こしたい時にいつでも簡単にできるような動きをします。ただ、クセになっているものや、日常的によくやる行動ではないものにしましょう。そうでないと、その動きでうまく感情が引き出せなくなります。


やる気は永遠には続かないものなので、やる気が必要ない時にはやる気を出さなくてもいいとBrownson氏は言っています。よって、やる気を出さなくていい時には、やる気を出す時に考えたり思い出すこととは、全く別のことを考えればいいのです。

もちろん、やる気を出す時の上の一連のプロセスも、練習や繰り返しで記憶として定着するので、何度も続けてみてください。そうすることで、本当にやる気を出したい時に実際に使える「やる気スイッチ」を作ることができます。

7 Steps to Instant Motivation | Freelance Folder

Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)