アプリ分析会社Distimoのレポートによると、アジアではヨーロッパよりもゲームにお金が費やされているという。韓国のGoogle Playにおける収益の94%はゲームからもたらされている。
アメリカのアプリ分析会社であるDistimoは昨日、ゲーム業界の最新の動向や見解の詳細を記した2013年9月のレポートを発表した。
「モバイルエコシステムの王者であるゲーム」と題されたレポートでは、Top Overallのカテゴリーで全てのアプリの48%がゲームであること、そしてこれらのアプリがGoogle Play総収益の92%を占めているということが明かされている。
それに加え、iOS App StoreではTop Overallのカテゴリーにある全アプリの52%がゲームであり、収益の79%を占めている。
また、Distimoによる2013年9月のレポートでは次のような重要な点が挙げられている。
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1. iOSとGoogle Playの両方におけるゲームの収益比率は、昨年同期に比べて13%も跳ね上がった。
2. 韓国のGoogle Playの収益の94%がゲームからもたらされている。
3. 台湾のiOS App Storeでは、ゲームの収益が87%でトップを占めた。
4. Amazon Appstoreでは全てのダウンロードの63%はゲームである。
5. Apple App Storeでは、ロールプレイングゲーム(RPG)がAll Gamesカテゴリー内でトップにあたる14%の収益比率を占めた。
6. 2013年9月の時点において、このカテゴリーで最も人気のあるアプリはMachine Zone, IncのGame of War – Fire Ageだった。
7. iPhoneとiPadのどちらにおいても、最も多くダウンロードされたのはゲームアプリだった。iPhoneでは全ダウンロードのうち33%がゲームであった。iPadではさらにその割合が高く48%に達した。
ゲームは特に台湾で好調のようで、Google Playでの総収益の89%がゲーム業界によって生み出されたものである。
DistimoのアナリストであるTiuri van Agten氏は次のように書いている。
「台湾では長い間Google Playの有料コンテンツが禁止されていました。消費者保護の法律によって7日間の試用期間の設定が求められていた一方で、Google Playで提供されている試用期間は15分だけだったのです。2013年初めにこの禁止が解かれ、台湾でもGoogle Playの有料コンテンツが利用可能になりました。」
同レポートは、ゲームがモバイルアプリ全体の収益に占める割合は、ヨーロッパよりもアジアの国々で高いと結論付けている。
また、収益面におけるiOS App Storeのゲーム部門トップ5は、ロールプレイング、ストラテジー、アクション、シミュレーション、アドベンチャーであった。
Google Playのゲーム部門の収益トップ5は、アーケード&アクション、カジュアル、パズル、カード&カジノ、スポーツゲームであった。
ただし、iOS App Storeでは1つのアプリが複数のカテゴリーに登録されていることもある。MojangのMinecraft – Pocket Editionがその一例で、シミュレーションとアドベンチャーの両カテゴリーでも高い人気を集めている。
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