カシオ、“バリアブルフレーム”のコンパクトデジカメ「TRYX」を海外発表


 Casio Americaは5日(現地時間)、任意に回転させることでグリップや三脚として利用できる「バリアブルフレーム」(Variable frame design)を備えたコンパクトデジタルカメラ「TRYX」を発表した。米国で4月に発売する。価格は249.99ドル。国内での発売は未定。

ホワイトブラック

 厚さ約15mmの薄型ボディとバリアブルフレームを特徴とするコンパクトデジタルカメラ。レンズ部および液晶モニター部を囲むように配したバリアブルフレームは、ヒンジを中心に360度回転。任意の角度に開いてグリップやスタンドのように利用できるほか、フックとしてドアノブなどにぶら下げることも可能としている。左右どちらの手でも同じようにカメラを保持できる点も特徴とする。

任意の位置でハンドグリップやスタンドとして使用可能
バリアブルフレームはフックのようにも使える

 加えて、3型46万ドットのタッチパネル式液晶モニター部がレンズ部と独立して回転。バリアブルフレームのヒンジと垂直方向に270度可動することで、液晶モニターを見ながらの自分撮りも可能とした。タッチ操作によるフォーカスポイント指定やレリーズ操作が行なえる。

 また、モーション検知を利用したセルフタイマーも装備。自分撮りを行なう場合など、画面内の被写体がいない場所などにタッチ操作でモーション検知を行なう枠を配置しておき、構図を決めたあとで設置した枠内に手などをかざして動きを検知させることで、セルフタイマーを遠隔作動させることができる。

液晶モニター部が独立して270度回転する自分撮り時にもフレームをスタンドとして使える

 撮像素子は1/2.3型有効1,210万画素の裏面照射型CMOSセンサー。感度はISO100からISO3200。ストロボは搭載しない。

 レンズは35mm判換算の焦点距離21mm相当、開放F2.8の単焦点。撮影範囲は通常撮影時、マクロモード時ともに76.2mm(3インチ)から。デジタルズームは1.5倍までの画角に対応する「SRズーム」や、連写合成により2倍相当の焦点距離までズーム可能な「ハイスピードSRズーム」(記録画素数10M)などを利用できる。

 撮影モードは、連写合成によるHDR、HDR画像を絵画調に変換する「HDRアート」、ベストショットモード、プレミアムオート、スライドパノラマなどを搭載。Facebook、Flickr、YouTubeなどのWebサービスに対し、カメラ側で選択した撮影画像をパソコン接続時にアップロードできるソフトウェアも用意した。

 動画記録は最大1,920×1,080ピクセル/30fpsに対応。432×320ピクセル/240fpsのハイスピード動画も撮影できる。内蔵マイクおよび内蔵スピーカーはモノラル。本体にHDMI端子を備える。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリーの容量は未定。

 電源は一体型のリチウムイオン充電池。撮影可能コマ数は未定。

 本体サイズは約122.7×58.9×15mm(4.83×2.32×0.59インチ)。撮影時重量は約157g。本体のみの重量は約155g。



(本誌:鈴木誠)

2011/1/6 13:48