Firefox 8が予定通りリリースされた。主な変更点はTwitter検索の追加やアドオンの管理機能の強化などだ。
Mozilla Foundationは11月8日(現地時間)、Webブラウザの最新版となる「Firefox 8」を正式リリースした。検索バーにTwitterを追加し、アドオンの管理機能を強化した。メニューの「ヘルプ」→「Firefoxについて」を選択することで更新できる。
なお、インストール時にFirefox 8に対応していないアドオンは無効化される。インストール開始時に、互換性のないアドオンの一覧が表示されるので、自分にとって必須のアドオンがまだ対応していない場合はこの段階で[戻る]でアップデートを中止することもできる(無効化されたアドオンは、対応し次第自動的に有効になる)。
Firefox 8では、以下のような変更が行われた。
検索バー(アドレスバーの右にある検索用入力枠)に、検索エンジンとしてTwitterが追加された。#(ハッシュタグ)やユーザー名(@を付けて検索)を入力することで、直接Twitterのページに移動し、検索結果が表示される。
インストール後、最初に起動すると以下のような画面が表示され、アドオンを有効にするかどうかを設定できる。これまでに外部プログラムが勝手にインストールしたアドオンがある場合、「インストール指示」が「外部プログラム」となり、初期設定では無効になっている。不要なアドオンを無効にすることで、起動や動作を高速にすることができる。また、新たに外部プログラムがアドオンをインストールしようとすると、確認のアラートが表示されるようになった。
Firefoxの再起動時に、これまでは開いていたすべてのタブが読み込まれていたが、最後に表示していたタブだけを読み込むように設定できるようになった。設定画面の「一般」タブで「タブが選択されるまでページを読み込まない」をチェックすることでこの機能を有効にできる。常に多数のタブを開くユーザーの場合、起動が早くなるだろう。
開いたページがアイコンを用意していない場合、これまでは代わりに空白ドキュメントアイコンが表示されていたが、点線で囲まれた白い四角に変更された。
PCのグラフィックスドライバがWebGLに対応していれば、FirefoxでGoogle MapsGLなどの3D地図を表示できるようになった。これまでセキュリティ上の理由で無効化されていたWebGLのクロスドメインテクスチャ(他ドメインの画像をテクスチャに用いること)が利用できるようになったことによるものだ。
このほか、以下の変更が追加された。
Android版のFirefoxもアップデートされた。マスターパスワードでWebサイトのパスワードを暗号化して保存できるようになった。これにより、Firefoxに記憶させたパスワードが盗まれる危険性が低くなる。また、ホーム画面にWebページのショートカットを追加できるようになったほか、スマートバー(ロケーションバー)にコピーしたURLをペーストするための「貼り付けて移動」メニューが追加され、ページの表示が1ステップでできるようになった。
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