Yahoo! JAPAN 研究所が中国語の統計的機械翻訳の研究者を募集

昼から shuhei-k くんの中間発表。自分が松本研に来てから、4月に入学して1年で短期修了するコースの人は初めてなのだが、こういうフローで修士号取得に向けて動くのね……。修士論文提出までに2回学内発表をする必要があるので、shuhei-k くんは12月に中間発表したばかりだが、修士論文提出が2月3日なので、それまでにもう1回する必要があったようだ (大学によって違うのだろうけど)。

発表もずいぶんと分かりやすくなり(欠けているところが補われ、説明の順番を入れ替え、あと一番重要なのは喋るスピードがゆっくりになったこと!)、あとはまた最終発表が2月中旬にあるが、そこでは提案手法を実装した実験結果が入るので、もっと話しやすくなるだろう。逆に言うと、短期修了の人はこんな短期間でそんなに進捗もないだろうに連続して話さないといけないのは厳しいような……

@tarowatanabe さんの Tweet で知ったが Yahoo! JAPAN も統計的機械翻訳研究の研究者を募集し始めたらしい。Google Japan に続いて Yahoo! JAPAN も。ただ、Yahoo! JAPAN のほうは中国語がメインターゲットのようである。楽天とバイドゥも提携しているし、日中英の翻訳は今後どんどん必要となっていくであろう。国際語は全部英語になると思っている人が多いかもしれないが、中国語のほうが日本語的には身近なんじゃないかな〜。(まあ、中国の人とも英語で意思疎通するようになるかもしれないが)

shuhei-k くんが研究テーマとして取り組んでいるように、文法構造が大きく異なる言語の間では長距離の語順の並べ替えが大きな問題としてあって(近くの並べ替えはフレーズベースの翻訳でなんとかなる)、日中英という言語対はこのあたりの研究をするのにちょうどいい題材になっていると思う。来年度は NTCIR (検索に関する国際ワークショップ)の日英・中英特許翻訳タスクに NAIST チームで参加する予定だし、今後とも日本初の統計的機械翻訳を盛り上げて行きたい。