バフェット氏、日本経済「打撃からただちに回復」
米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は21日、韓国大邱(テグ)市にある投資先企業の<TERM id="DGXBZO0419297017032010I20000">子会社</TERM>を訪問後に記者会見し、東日本大震災による経済への影響が懸念される日本について「打撃からただちに回復するだろう」と述べた。
米国でも2001年に同時多発テロが起きた際に経済に悪影響が出るとの見方があったが、バフェット氏は「米国の未来や経済展望は変わらないと言い続けた」と強調。日本の大震災は「一時的な衝撃で経済の先行きは暗くない」、「日本は(震災前と同じ)エネルギーと意思を持っており、時間はかかっても再建できるだろう」と語った。
その上で「もし私が日本株を保有していたとしても売らない」と指摘。1997年の韓国の通貨危機や08年の米金融危機を引き合いに、一時的な困難の局面は「株を売る時ではなく買い入れる良い機会だった」と振り返り、日本株は中長期的な買い場との見方を示した。
(大邱〈韓国南東部〉=島谷英明)
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイの投資動向や解説、同氏に学ぶ投資術に関する記事をまとめました。
ウォーレン・バフェット氏(Warren Buffett) 1930年、米中西部ネブラスカ州のオマハに生まれる。6歳からガムを売り歩き、11歳で株式投資を始めた。「割安株投資の父」ベンジャミン・グレアム氏に感化されて投資家の道を志す。1965年に繊維会社だったバークシャー・ハザウェイの経営権を握り、同社を母体に投資や事業投資を展開して財を築いた。優良銘柄を本質的価値より低い価格で買う投資スタイルで知られ、「オマハの賢人」との異名を持つ。大富豪ながら質素な生活で知られ、コーラとハンバーガーを好む。