ソフトバンクグループの決算会見に登壇した同社社長の孫正義氏が、今後の事業方針に言及。2011年と2012年の2年間で約1兆円の設備投資を行い、“つながるソフトバンクモバイルを目指す”とした。
「目先の増益を追うより、5年後、10年後の成長に向けた投資を行う」(孫氏)という方針のもと、設備投資を強化。全国の基地局を増強するとともに、同氏が割り当てを狙う700MHz/900MHz帯の運用に活用するとした。
ソフトバンクモバイルは、電波の伝わりやすさから“ゴールデン周波数帯”といわれる800MHz帯を持っておらず、それがエリア展開を困難にしている面もある。それと同等の700MHz帯/900MHz帯は、今年が総務省による割り当ての山場になるとみられており、孫氏は「割り当てられると信じている。他社にいったら、天下国家が間違っていると怒り心頭する」と語気を強め、基地局設備の増強と新たな周波数帯で“つながりにくいという汚名”を解消したいと話した。
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